商習慣 2013年11月09日
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アフリカでの商品開発と付加価値
あるメーカーさんと話をする機会があったのですが、その時の話が今でも印象に残っています。
その企業は世界でもトップクラスの技術力を誇り、新聞や雑誌では新しいテクノロジーを作った会社として紹介されたりします。
しかし、その会社がアフリカマーケットに進出するにあたって自社の製品を見た場合、オーバーテクノロジーだったと言っていました。
【オーバーテクノロジー】
言葉にするとなんか陳腐な感じですが、不必要な機能を外し、基本性能や省エネに的を絞った実用的な商品にすることで価格を抑えるのが目的のようです。
簡単に言うと、付加価値を商品に付けて販売するのと逆の発想ですね。
実際、アフリカで売れている商品と言えば中国製の商品を上げる人が多いのですが、基本性能が良ければブランドや高機能には拘らない、同じ条件なら安いか好みのデザインなどで買うという特性がよく表れている証拠ではないでしょうか。
アフリカをはじめとする途上国において、高機能商品は「使わない機能にお金を払わされている」という心理も働き、更に売れなくない様な気がします。
こういうと、現在の商品から単純に不要な部分を抜いて低価格にすれば売れると考える企業さんもあるようですが、現実はそうではありません。
コストを抑える商品開発は新テクノロジーを編み出すのと同じくらいの苦しみがあると思います。
商品を小分けにしてみて、どの機能をどのように商品の中に詰め込み、そこからさらにアイデアを出し合ってコストダウンを実現していかないといけないのです。
まるで、ボクサーが減量する感じだと説明されて納得したのを覚えています。
日本は基本的な人件費が高いので途上国向けの商品開発は難しいと思いますが、日本人の優秀さを発揮して他国に渡り合ってほしいですね。
この時話している企業はヨーロッパのある国の企業なのですが、人件費の高いヨーロッパでもやっていることなので、日本ならきっとできると思います。
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