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海外ビジネス コラム

市場動向 2013年05月08日

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<アジア・クロスボーダー戦略> 経済特区 タイ(1)

堀 明則(Hopewill Group)

ミャンマー、インドネシアとお伝えしてきました「経済特区」特集。
今回よりタイに関する情報を発信させていただきます。
タイには自動車等の製造業を中心に多くの日系企業が進出を果たしています。

日本とタイの国家間関係については、最近の首脳会談でもその親密ぶりがうかがえます。
安部首相は、「日本にとってタイは、多くの日本企業が展開する東南アジア最大の拠点であり、民主主義や市場経済等の基本的価値や経済的利益を共有する重要なパートナーである」と述べています。

また両首脳の共通認識として、戦略的パートナーシップをさらに発展させ、協力関係を強化することで、アジア太平洋地域の平和と安定、そして繁栄の構築に向けて、共に歩んでいくことで認識が一致しています。

今後の両国間での展開としては、日本側としてもタイにおけるインフラ整備に積極的に関与し、特に洪水対策、鉄道、人工衛星、情報通信技術(ICT)等について連携を取り合ってゆくようです。

また「点ではなく面での地域発展」を目指し、以前このコラムでご紹介させいただいたミャンマーのダウェー開発が、メコン地域の連携強化の要とされています。

アジア各国が国境を超えた連携を模索する中、日本経済・日本企業もこのトレンドをしっかりと理解し、おいてゆかれないようにしなければなりませんね。

今回はタイ国内の注目を集める地域に焦点を当て、その詳細を見てゆきます。
今回も弊社「アジア・クロスボーダー戦略コンサルティングチーム」
がまとめます情報を、以下の通り発信させていただきます。

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タイ全土には様々な工業団地があるが、まずは多数ある工業団地の選定が重要になる。
各工業団地には、新タイ工業団地公社法により以下の恩典が受けられる。

(1)General Industrial Zone
工業地域で土地を所有することができる。
工業地域で働く目的のために外国の技術者及び専門家を引き入れることができる。
上記の外国の技術者及び専門家の配偶者、扶養家族を引き入れることができる。
外国通貨の送金を行うことができる。
上記一般的な恩典のほか、General Industrial Zoneでは
輸送、倉庫、トレーニングセンター、クリニック等のサービス事業を行うことができる。
これら上記の事業者は、事業を行うために必要な土地を所有することができる。

(2)IEAT Free Zone
この区域の事業者は、製品を輸出することに関して無条件の特権を与えられる。
工業地域で製造・加工するために必要な原料を、IEAT Free Zoneに持込むことができる。
IEAT Free Zoneから持ち出し、国内で使用または消費される場合には免税される。
商品の生産に使用される機械、設備、機材、原料等にかかる
輸出税、輸入関税、付加価値税(VAT)、物品税について免税を含む税恩典がある。
工業地域で土地を所有することができる。
工業地域で働く目的のために外国の技術者及び専門家を引き入れることができる。
上記の外国の技術者及び専門家の配偶者、扶養家族を引き入れることができる。
外国通貨の送金を行うことができる。

(3)事業運営上の恩典は以下の通りである。
生産、もしくはサービス提供のために必要な
機械、設備、機材、商品、原料等については、
それらのものが事業者のみに限定して使用されるという制約なしにZoneに持ち込むことができる。
生産、もしくはサービス提供のために必要な資材機械、設備、機材、原料等は関税法の適用を除いて、
他の法律が求める輸入許可、シール・シンボル貼付、品質管理標準の制約から免除される。

昨今、シラチャ近郊のチョンブリ県、ラヨーン県への注目度が増している。
特に、
(1)イースタンシーボード工業団地
(2)アマタナコン工業団地
(3)アマタシティ工業団地
は有名である。
タイ東部のチョンブリ県・ラヨーン県は丘陵地や高台が多く、地盤が非常に強固な点が特徴である。
洪水の心配もないエリアだとされている。
シラチャ近郊には多くの工業団地ある。
現地駐在員の数も多い。
シラチャの中心街には日本人向けの飲食店が多数ある。
日本語だけの会話でも全く問題ない店も少なくない。
ロビンソンデパートもありショッピング、食事にも事欠かない。
2009年に日本人学校も完成し、単身の駐在員だけでなく、家族連れの駐在員の姿も目立つようになってきている。
首都バンコクのような華やかさはないが、近郊の工業団地へのアクセスの良さがあり、バンコクに次いで日本人の多い街へと変貌を遂げている。
滞在ホテルは、短期、長期滞在者向けのサービスアパートメントも多くあり、シラチャ近郊で働く人にとって非常に住みやすい街となっている。
バンコクから近いこともあり、環境が整備されている
シラチャに移り住む日本人も増えてきている。

(文責)
ホープウィル・グループ
アジア・クロスボーダー戦略コンサルティング・チーム
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次回も引き続き、タイに関する情報をお届けします。
チョンブリ県、ラヨーン県にある各工業団地の詳細を紹介します。

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堀 明則ほり あきのり

(Hopewill Group)

幅広い事業範囲を武器に

日本企業、個人に対し、香港・シンガポールをハブとした、『日本からア

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