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海外ビジネス コラム

市場動向 2013年06月10日

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<アジア・クロスボーダー戦略> 経済特区 シンガポール(1)

堀 明則(Hopewill Group)

「シンガポールには、アンコールワットもボロブドゥールもない。
我々には創造すべき未来があるのみ」
これは、シンガポール建国の父、リークワンユーの言葉です。
この言葉が、シンガポールの国家全体をよく言い表しているのではないでしょうか。
1965年、マレーシアより分離、独立したシンガポールは、国土面積が東京23区とほぼ同じであり、天然資源も乏しく、食料などもそのほとんどを輸入に頼っています。
それでも、1人当たりGDPが40,000ドルを超え、ASEANの中で最も豊かな国として君臨しているのは、その人材力にあるのではないでしょうか。
シンガポールは、人間の創造力を国家経営に最大限生かすことで、ASEAN諸国の中心国として、豊かさの象徴として、その地位を確固たるものとしています。
そしてシンガポールの強さはなんと言っても「借景」力です。
借景とは、周囲の景色を借りて景観をつくりあげるというものですね。
シンガポールは明快な方針のもと、規制を限界まで撤廃し、だれもが活用できる国家を目指してきました。
この規制を制限することで、外部との垣根が取り払われ、外部とのちょうどよい融合(距離感)が生まれるわけです。
シンガポールは、その周辺にあるマレーシア、インドネシア、 インド、他アジア新興地域の活力を背景に取り込み、
まさに「シンガポール」という価値(景観)を完成させている、というわけです。
借景となるシンガポール周辺地域の経済の力が、シンガポール経済を引き上げてくれます。
またシンガポールの機能性の向上は、 周辺地域へ経済効果として波及してゆきます。
シンガポールの成長は、人の手による創造力を最大限に活用した、したたかな国家経営によるものであることが分りますね。

それでは本題に移ります。

今回も弊社「アジア・クロスボーダー戦略コンサルティングチーム」が
まとめます情報を、以下の通り発信させていただきます。

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1)シンガポール サイエンスパーク
アジアの新シリコンバレーと呼ばれている
台湾の台湾新竹科学工業園区と並び注目されている。
シンガポール国立大学、国立病院より車で5分の場所に位置し、
地下鉄Clementi駅、Bupna Visita駅から車で約15分の場所にある。
賃貸可能床面積は、約22,825平方メートルで、
ビル形状は4階建てビルが2棟、1階2階で接続されている。
進出時の恩恵は、数多くのビジネスプログラムの提供により、
その幅広いネットワークを活用し、ビジネスの可能性を広げる事ができる。
その例としてグローバルマーケットアクセスプログラムを見てみると、
ヨーロッパ、南アメリカ、アジアに濃密なネットワークを保持しており、
このネットワークを通じたジョイントベンチャーによる海外展開、
商品の展開等も可能である。
入居企業業種は、電子、科学、バイオ、通信、情報技術、生産技術、
マイクロ・エレクトロニクスなどがある。
ソニー、富士ゼロックス、富士通など多くの企業が入居している。

2)シンガポール インダストリアルパーク
総開発面積は、66.5ヘクタールである。
進出時の恩恵は、
(1)5年から10年までの法人所得税が免除・減免される(業種により異なる)
(2)既存設備の拡張にかかわる所得の免除される(10年まで延長可能;最長20年)
(3)開発および拡張のための優遇措置として、軽減税率の適用される

(4)固定資産投資に対する税額投資、減免される(業種により異なる)
入居主要企業は、Honeywell、IBM、Invensys、Ultro Technologies、 Xilinx
などで、日系企業の入居状況は、三井住友、東京三菱、
みずほコーポレートなどの銀行が入居している。
また、国際協力銀行、日本政策投資銀行などの機関も入っている。

(文責)
ホープウィル・グループ
アジア・クロスボーダー戦略コンサルティング・チーム
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次回も引き続きシンガポールの経済特区情報をお届けします。
お楽しみに。

このコラムの著者

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堀 明則ほり あきのり

(Hopewill Group)

幅広い事業範囲を武器に

日本企業、個人に対し、香港・シンガポールをハブとした、『日本からア

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