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海外ビジネス コラム

市場動向 2013年06月25日

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<アジア・クロスボーダー戦略> 経済特区 シンガポール(4)

堀 明則(Hopewill Group)

これまでのコラム(シンガポール編)の中で、シンガポールの宝は『人材』であり、そこから引き出される創造力こそが、国家繁栄の源であることをお伝えしてきました。
そして、シンガポールはその源となる人材を育てるために、教育インフラを色々と整えてきました。
今回は、それらの教育に関するシンガポールの諸施策を見ていきます。
まず、リー・クアンユー首相が建国以来、力を入れてきたことは、国際共通言語である英語の国語化でした。
首相のこの言語政策は見事に成功し、今ではシンガポール社会の人、モノ、情報などのやり取りは、そのほとんどが英語で行われています。
しかし最近は、また違った動きが見えてきています。
それは、第2言語を中国語に据えた、バイリンガル教育の推進です。
政府は、1億シンガポールドルの基金を設立し、未就学児の中国語教育を強化するようです。
リー・クアンユー元首相が主導し、自らも約6億円の私財を拠出するなど、その本気度合いがうかがえます。
またシンガポールは、ハーバード大学やシカゴ大学などの世界の一流校のアジア分校を国内に設置したり、
自国の教育機関と提携をおし進めるなどしています。これら教育インフラを整えることで、優秀な中国人やインド人など多くの留学生を呼び込んでいます。
シンガポール国内の大学で学んだ優秀な卒業生達が、アジアのハブ拠点としてシンガポールに進出している企業に就職をし、企業価値の向上と企業成長の大きな役割を担っていくことで、シンガポールの経済成長に貢献を果たす仕組みが出来上がっています。
最近、日本との間でも、シンガポール政府が成長産業として位置づけている、デジタルメディア・クリエイティブ産業の分野において、慶応大学とのシンガポール国立大学の両校間で、Keio-NUS CUTE センターが設置され、先端技術の研究が推進されています。
以上のことからもお分かりのように、シンガポールは、資源の乏しい小国にあって、唯一の資源が『人材』であることを自覚し、国を挙げて人材の育成に励んでいることがよく分かりますね。
自国のもつ短所を、潜在的長所で徹底的に補う、本当にすばらしいことですね。

それでは、話を本題に移します。

今回も引き続き、シンガポールの経済特区の関連情報をご紹介します。
今回も弊社「アジア・クロスボーダー戦略コンサルティングチーム」が
まとめます情報を、以下の通り発信させていただきます。

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(1) アヤラジャ工業団地
チャンギ国際空港から約22キロに位置し、シンガポール港から約9キロのところに位置する。
開発面積は、約7.5ヘクタールである。
投資奨励産業はハイテク製造業で、富士電工、松下電送、マブチモーター、日本ビクターなどが進出している。

(2) カラン・ベーシン工業団地
チャンギ国際空港から約15キロに位置し、シンガポール港から約6キロのところに位置する。
開発面積は、約38.6ヘクタールである。
投資奨励産業はハイテク製造業で、ライオン、イビデン、黒田電気などが進出している。

(3) ベドック工業団地
チャンギ国際空港から約9キロに位置し、シンガポール港から約12キロのところに位置する。
開発面積は、約3.6ヘクタールである。
投資奨励産業はハイテク製造業で、日立製作所、松下電器産業、フジテック、加藤スプリング製作所などが進出している。

各団地の進出時の恩恵は、
(1)5年から10年までの法人所得税が免除・減免される(業種により異なる)
(2)既存設備の拡張にかかわる所得の免除される(10年まで:延長可能;最長20年)
(3)開発および拡張のための優遇措置として、軽減税率の適用される
(4)固定資産投資に対する税額投資、減免される(業種により異なる)

文責)
ホープウィル・グループ
アジア・クロスボーダー戦略コンサルティング・チーム
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次回も引き続き、シンガポールの各経済特区情報をお届けします。
お楽しみに

このコラムの著者

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堀 明則ほり あきのり

(Hopewill Group)

幅広い事業範囲を武器に

日本企業、個人に対し、香港・シンガポールをハブとした、『日本からア

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