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海外ビジネス コラム

市場動向 2013年07月07日

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<アジア・クロスボーダー戦略> 経済特区 シンガポール(7)

堀 明則(Hopewill Group)

アジア経済特区シリーズのシンガポール編は今回で最終回となります。
これまで、シンガポールの人材を宝とした国家戦略を様々な切り口でお伝えしてきました。
ASEAN市場に進出する際のシンガポールの活用方法は、
(1)人、モノ、カネ、情報が集まる統括およびハブ拠点としての活用
(2)国家戦略上の重点産業における各種優遇施策や恩典の活用
大きくは以上2点が挙げられます。
シンガポールという国は、圧倒的な量のモノやカネ、情報と、質の高い企業や人を集積する一大拠点国家として、今後益々の成長が見込まれている国家です。
これから先のシンガポールの国家戦略は、進出してきた企業の国際競争力を最大限に伸ばし、グローバルな展開を進めて行く方向にシフトしていくことになるでしょう。
シンガポール発のグローバル企業、グローバルブランド、グローバル人材が、今後益々グローバルな場で活躍していくことになることが予想されるわけです。
その端緒な例として、シンガポールの『インフラ・ハブ戦略』が挙げられます。
この背景は、中国・インド・東南アジア諸国などの経済成長に伴い、道路や発電所、鉄道、水道といったインフラ整備事業を、国家のバックアップの下に、シンガポール企業がその需要を取組む計画にあります。
これら地域によるインフラ投資の市場規模は、2010~2020年の11年間で約640兆円と試算されています(アジア開発銀行調べ)。
この計画に先立ち、2011年9月にシンガポール政府と世界銀行との間で、インフラ投資の中核拠点としてのシンガポール活用の協定署名がなされました。
これを受けて、世界銀行グループやその関連機関は職員をシンガポールに駐在させ、世界の投資家に対して、インフラ投資に向けたアプローチを積極的に行っています。
具体的には、
(1)インフラファンドの活用や誘致
(2)インフラ分野へのビジネストラスト
(インフラ事業投資収益を投資家に分配する投資信託の一形態)
(3)インフラ・プロジェクト債市場の育成に関する連携の強化
以上の内容になります。
今後本格的に、シンガポールはインフラビジネスの投融資の枠組みづくりが行われ、シンガポール企業のアジアインフラ市場への展開が加速していくことになりそうです。

このシンガポールの人、モノ、カネ、情報を集積し、それに付加価値を加えたカタチで、グローバル市場に出て行く戦略は、日本も学ぶところが多そうですね。

話を本題に移します。

前回に引き続き、シンガポールの経済特区の関連情報をご紹介します。
今回も弊社「アジア・クロスボーダー戦略コンサルティング・チーム」が
まとめます情報を、以下の通り発信させていただきます。

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トゥアス・バイオメディカル・パーク (TBP)

トゥアスは、工業団地、国際航路に近いという好条件を備えている。
開発面積は、TBF1:183ha、TBP2:129haである。
(整地・区画された面積360haの土地を準備している。)
投資奨励産業は、医薬品製造会社、製薬および生物製剤産業である。
米メルク、スイス・ノバルティス、アルコン,スイス・ロンザ、
スイス・アルコン、米ファイザー、英GSK、米アボット、チバビジョン、
グラクソ・スミスクライン・バイオロジカルズ、
などの大手製薬会社やバイオテクノロジー企業および医療技術会社が進出している。
道路、排水システム、電気、給水、通信ラインなどTBPのインフラは万全で、大手生物医学企業は最短のリードタイムで製造設備を建設できる、プラグ・アンド・プレイ環境になっている。
進出する企業は、スチーム、天然ガス、冷却水、廃棄物処理などのサードパーティのユーティリティやサービスを利用することもできる。
これらの会社は、TBPにおける製造設備に総額60億シンガポールドルを超える金額を投じている。
2007年にシンガポール政府とLonza Group Ltd.とのジョイントベンチャーにて開発され、2009年からはLonzaグループが全株式を保有している。

文責)
ホープウィル・グループ
アジア・クロスボーダー戦略コンサルティング・チーム
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次回からはマレーシアの各経済特区情報をお届けします。
お楽しみに。

このコラムの著者

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堀 明則ほり あきのり

(Hopewill Group)

幅広い事業範囲を武器に

日本企業、個人に対し、香港・シンガポールをハブとした、『日本からア

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