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海外ビジネス コラム

市場動向 2013年11月19日

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<アジア・クロスボーダー戦略> 経済特区 カンボジア(2)

堀 明則(Hopewill Group)

今回も前回に引き続き、カンボジア進出に関する経済情報をお届けします。
今回はASEANにおけるカンボジアに位置づけについて考えてみます。
経済規模や所得水準でみてみると、カンボジアはまだまだ小国の域にあると言えます。
インドネシア、マレーシア、タイ、フィリピン、シンガポールの5ヵ国で発足したASEANは、その後5ヵ国が加盟し、現時点の加盟国は10ヵ国、総人口が6.1億人、名目GDPが2.18兆ドルの規模になっています。
1999年にASEANへ加盟したカンボジアは、人口で7位、名目GDPと1人あたりGDPでともに9位のポジションに甘んじています。

ちなみに、ASEAN各国の1人あたりGDPは以下の通りです。

名目GDP(単位:億ドル)
(1)インドネシア 8,465
(2)タイ 3,457
(3)マレーシア 2,879
(4)シンガポール 2,598
(5)フィリピン 2,248
(6)ベトナム 1,227
(7)ミャンマー 517
(8)ブルネイ 164
(9)カンボジア 129
(10)ラオス 83

1人あたりGDP(単位:ドル)
(1)シンガポール 49,271
(2)ブルネイ 38,534
(3)マレーシア 10,085
(4)タイ 5,395
(5)インドネシア 3,512
(6)フィリピン 2,345
(7)ベトナム 1,374
(8)ラオス 1,320
(9)カンボジア 853
(10)ミャンマー 824

上記のとおりとなっています。
(IMF調べ 2011年度)

カンボジアが ASEAN 諸国の中で強みとなっているのが、労働コストの低さです。
JETROの投資コスト比較調査(2012年1月調査)によると、カンボジア(プノンペン)の製造業の一般工職(ワーカー)の月額賃金は82ドルと、ASEAN 諸国の中ではミャンマー(ヤンゴン:68ドル)に次いで低い状況です。
また、隣国タイ(バンコク:286ドル)の約3割、ベトナム(ホーチミン:130ドル)の約6割の水準となっています。
非製造業の課長クラスの賃金水準は、ベトナム(ホーチミン)やフィリピン(マニラ)並みに高いですが、製造関連(一般工職、中堅技術者、課長クラス)の賃金コストでは、他のASEAN諸国よりも魅力があると言えそうです。

労働集約型産業にとっては低い労働コストは魅力となりますが、カンボジア企業はこれまでその強みを十分に生かしきれず、他国の市場に食い込むことはできていません。
それ故、カンボジア国内産業の発展スピードは、他のASEAN諸国に比べて遅れてきたと言えますが、外国直接投資が増えてきている現状から推察するに、今後の経済発展の伸び代が極めて大きい国と言えそうですね。

それでは、本日の本題に入ります。

今回も弊社「アジア・クロスボーダー戦略コンサルティング・チーム」が
まとめます経済特区情報を、以下の通り発信させていただきます。

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(1)Manhattan (Svay Reing) SZE
スヴァイリエンに所在し、ベトナムとの国教であるバベットまで6キロ、ホーチミンまで86キロ、プノンペンまで160キロに位置している。
総会発面積は310haとなっており、関連施設としてレストランや小商業施設がある。
電力の供給はベトナムからの公共送電線を使用し行われており、電話回線はMetfone、Mekongnet、EZECOMの三社の供給を受ける事が可能である。
賃料は、50年間のリース契約において、1m2あたり25米ドル/月となっている。

(2)Phnom Penh SEZ
プノンペンに所在し、プノンペン国際空港から車で15分、プノンペン市街中心部から18キロとアクセスに優れた経済特別区である。
総会発面積は、住居エリアを含み360となっている。
電力は公共送電線から今供給し、浄水・下水とも団地内に施設を完備している。
賃料は、50年間のリース契約において、1m2あたり60米ドル/月となっている。

文責)
ホープウィル・グループ
アジア・クロスボーダー戦略コンサルティング・チーム
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次回も引き続き、カンボジアの各経済特区・工業団地の詳細を見て行きます。
お楽しみに。

このコラムの著者

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堀 明則ほり あきのり

(Hopewill Group)

幅広い事業範囲を武器に

日本企業、個人に対し、香港・シンガポールをハブとした、『日本からア

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