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海外ビジネス コラム

市場動向 2015年06月23日

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【食ビジネス特集】地場企業の強さが目立つタイの食ビジネス

三竿 郁夫(JI Solution)

タイと日本の食産業、そしてその連携について、この2年ほどの間に支援した話、食産業に関連する情報を2回に分けていくつかご紹介してまいります。

タイの食産業財閥CPFの話

2011年の洪水の際、タイから供給されている商品の重要性が、浮き彫りになりました。
例えば、
- 自動車の精密機械部品がなくなって、廻りの国の自動車工場が止まった。
- HDDが、全く品薄になって、中国・台湾のパソコン工場の生産が止まった。
もう一つ、
- 食品業界では、日本で、エビと焼き鳥が仕入れが難しくなった。

このエビや串刺し焼き鳥の食材主力会社こそが、タイの食品からスタートした最大級の財閥CPFです。今や、食品産業といえども製造業と同じように工場管理が重要になってきています。CPFの鳥工場は、各お客様向けに投入された鳥が、自動化された行程を経て、各お客様向けの鳥食材になって、出荷される一大工場となっているのです。

2012年に、CPFの日本への社員旅行支援の依頼があり、名古屋の食品関連工場・研究所にお連れしました。その社員の優秀さ、日本の工場・研究所から学ぼうとするモティベーションの高さに驚かされました。

タイの大手会社は、最先端の知識・技術を取得し、スピード感を持って、進化しています。この現状を知って、日タイ連携をスピード感を持って行うことが重要なのではないかと考えています。

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(CPF様の名古屋の食産業視察ツアの交流会にて)

カップヌードルの話

タイのゴルフ場で、キャディになにか食べていいよ、というと カップヌードルを注文します。

「カープヌードル」といえばN社の商標ですが、タイでは、「ママー」という商標が「カップヌードル」に取って代わり代名詞になっています。N社は、いち早くタイに進出しましたが、10年以上前より、ママー社に圧倒的なシェアを握られ、いまだに太刀打ち出来ておりません。その拡大するビジネスを逃すまいと、2番手ワイワイ、3番手ヤムヤムなどのタイ企業が出てきて、すでにN社を追い越してしまっている状況です。

なぜN社が勝てないか? アジア人の舌は、非常に肥えていて、一番美味しい物をたべようとします。キャディたちは、ほぼ全員が、ママートムヤムを注文します。タイ人にとって一番美味しい物は、トムヤム味なのです。値段の問題ではなく、トムヤムの味で勝負して勝てるかどうかがビジネスのポイントとなるということです。

このコラムの著者

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三竿 郁夫

(JI Solution)

専門分野:<タイ進出支援>

JI Solution Japan 社長, ワクコンサルティング(株)エグゼクティブアドバイザー

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