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海外ビジネス コラム

時事 2013年01月11日

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【特集2012年総括・2013年予測】マレーシアは、2013年に総選挙! GDPを押し上げる1年になる

鵜子 幸久(桜リクルート社(マレーシア))

日本の東日本大震災付近を境にして、マレーシアはいろいろな意味で急に注目され始めました。2012年も、日本から多くの企業が進出を続け、一時は下降気味だった現地日本人の人口が上昇を見せ、1万1000人を超えました。理由として、企業・ビジネス分野での進出以外で顕著だったのは、MM2Hプログラム(リタイアビザ)でのマレーシア渡航者が急増したこと、さらに新しいトレンドとして、子供の国際化教育のために親ともども移住する教育移住者が増えてきたことがあげられます。

 

さて、2013年は、まずマレーシアで総選挙が行われます。政府与党はそれをあてこんで、すでに多くのプロジェクト(ビジネス・物流・住宅・教育・IT・その他インフラ)に多額の予算を計上し、いくつかはすでに着工・開始されています。これによりさらに雇用が生まれ、国内のGDPを押し上げる1年になると予測されます。

 

経済成長は、インフレと連動しますので、物価はゆるやかに上昇を続け、また人件費も年率6~7%あたりで上昇するでしょう。これにより「物価の安い国」という色彩は徐々に薄れていくと思います。ローカルと同じような暮らしをすれば、体感物価は日本の1/3~1/4であることは事実ですが、日本と同じ水準の暮らしをすれば、半分くらいの水準には来ていると思います。

 

しかし、国民所得はこの10年でちょうど倍になり、今後さらにこのカーブの曲線は上にあがり、いわゆる富裕層の分母が拡大していくと思われます。人口も急拡大し、内需が大きく拡大していくので、日本からは、コンビニ、金融、教育、通販、マルチメディアなどさらに新しいカテゴリーのビジネスがマレーシアに上陸してくるはずです。

 

KLやジョホールでは引き続き、都市開発が旺盛に行われ、日本人が安心して暮らせる住環境もさらに整います。日本では自民党に政権が変わりましたが、依然として暮らし向きが変わらず経済や政情の不安が続くようであれば、日本人がマレーシアに移り住んでくる大きな波の序章が始まるような予感がします。

 

アジア全体では、時計の針の回るスピードは日本の比ではありません。これからも様々なファクターで大きな変化が起きるでしょう。韓国や中国は投資の仕方を見ても非常に機を見て敏な動き方をしています。それを見ていると、逆説的な表現になりますが「日本人は非常にスローモーな民族」だと映るようになりました。それが正しいのであるならば、出遅れないように、しっかり時代をキャッチアップしていくのが、今の日本人に課された課題だと痛感いたします。

 

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鵜子 幸久

(桜リクルート社(マレーシア))

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