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海外ビジネス コラム

市場動向 2013年07月27日

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『<アジア・クロスボーダー戦略> 経済特区 インドネシア(2)』

堀 明則(Hopewill Group)

前回のコラムでは、インドネシアの概要をお伝えさせていいただきました。
今回はインドネシアの第2の商工都市スラバヤがある東ジャワ州について情報を発信させていただきます。
この東ジャワ州、実は日本とも繋がりが非常に深いことでも有名です。
東ジャワ州は、インドネシア内でも戦略的な位置づけの州の一つであり、マレーシア、シンガポール、ブルネイ、サウジアラビアなどから直接アクセスが可能となっています。
日本の立場で考えてみますと、バリ経由で考えれば、バリからスラバヤまでは約30分の距離となります。
ジャカルタ経由で考えるのであれば、ジャカルタからスラバヤまでは約1時間で到着します。
日本との繋がりの深さ、それはこの州に進出している日系企業数が約120社もあることが物語っています。
そしてなんと、そのうちの59社がスラバヤに進出しています。
また東ジャワ州は、大阪府との間で友好府州関係を樹立(1984年)しており、スラバヤ市については、高知市および北九州市と姉妹都市の関係を築いています。
東ジャワ州の人口は約3,800万人(スラバヤ市に限りると約350万人)であり、この地での安価な労働力を求めて、日系企業の進出が進んでいます。
現在のところ、東ジャワ州には邦人が約720人住んでおり、日本人学校の入校者数は、約70人となっています。
また、この東ジャワ州のGDPの伸びは、7.3~7.4%と高い数値を示しており、強い経済成長を続けていることがうかがえます。
しかしその反面、昨今ではジャカルタと同様に、労働賃金の上昇が非常に問題視されており、昨年にいたっては賃金が約25%上昇したとの情報もあります。

日系企業がインドネシアへ進出を考える際には、
(1)労働問題(最低賃金の上昇、デモの発生)
(2)工業団地の土地価格の上昇(地主との交渉)
(3)電力やガスなどの価格の上昇(段階的にまだ上昇する傾向)
これらのリスクもしっかりと把握して判断をしてゆく必要もあるわけですが、
現在のところでは、それらのリスクを踏まえた上でも、「進出」という選択にふみきる企業が多いようです。

そのような事情もあり、この地区の為政者もまた、企業の誘致に益々力を入れています。

それでは、本日の本題に入ります。

今回も弊社「アジア・クロスボーダー戦略コンサルティング・チーム」が
まとめます情報を、以下の通り発信させていただきます。

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東ジャワ州には、
(1)スラバヤ・ルンクト
(2)パスルアン・レンバン
(3)モジョケルト・ンゴロ
(4)シドアルド・ジャボン
(5)マスピオン
など整備された工業団地があり、多くの日系企業が進出している。
以下に、スラバヤ・ルンクト、パスルアン・レンバン、モジョケルト・ンゴロの概要を列記する。

(1)スラバヤ・ルンクト
事業形態は国営企業である。
開発は1974年に開始され、現在約335ヘクタールの面積である。
スラバヤ港からは約30分、スラバヤ国際空港からは約15分、スラバヤ市内からは約35分の所に位置する。
進出中の日系企業の業種は、家具、化学製品、ガラス、鉄板・コイルなどである。

(2)パスルアン・レンバン
事業形態は国営企業である。
開発は1993年に開始され、約500ヘクタールの面積である。
スラバヤ港からは約70分、スラバヤ国際空港からは約50分、スラバヤ市内からは約60分の所に位置する。
進出中の日系企業の業種は、自動車用ホイール、自動車用カーペット、金属製品、省エネ電球、オーディオ・スピーカーなどである。
この団地に60社ほどの企業が進出しているが、そのうち約20社が日系企業という、日本食が強い状態となっている。

(3)モジョケルト・ンゴロ
民間企業のダルマラ・グループが設立・運営をしている。
1992年に開発が開始された。
スラバヤ港からは約50キロ、スラバヤ国際空港からは約50キロ、スラバヤ市内からは約40キロの所に位置する。
進出中の日系企業の業種は、木材加工機器、ワイヤハーネスなどである。

文責)
ホープウィル・グループ
アジア・クロスボーダー戦略コンサルティング・チーム
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次回も引き続き、各経済特区の情報をお届けします。
お楽しみに。

このコラムの著者

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堀 明則ほり あきのり

(Hopewill Group)

幅広い事業範囲を武器に

日本企業、個人に対し、香港・シンガポールをハブとした、『日本からア

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