市場動向 2015年02月26日
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MENASAの鍵を握るインドとUAEの関係、3つの大きな柱
両国の政府が重要視する「投資」「貿易」「労働力」
2012年度インド人観光客が最も訪れる国のトップ3にUAE(ドバイが含まれるアラブ首長国連邦)が入りました。1位はシンガポールで110万人、タイが100万人、そして最後にUAEが98万人となりました。2017年度にはインド人旅行客の総数が25%増え、UAEを訪れるインド人観光客は190万人に増えると予想されています。
インドとUAEの関係が民間レベルでも親密化していくなか、両国の政府も同様に双方との関係作りに努めています。インドとUAE間の関係には3つ大きな柱があります。投資、貿易、労働力です。
現在UAEはインド人にとって最も魅力的な投資先となりました。ドバイの沸騰する不動産市場の貢献者としてイギリス、パキスタン、中東の国々に並びインド人投資家が挙げられます。2013年のドバイ不動産市場の総投資額は49億米ドル(5150億円)でした。2014年度第1四半期にインド人投資家の投資金額は16億米ドル(1680億円)を越えたため、今年のドバイ不動産市場でのインド人投資家の存在感が強くなっています。UAEへの投資において、インド人が特に積極的に投資をしている事が分かります。
また不動産投資に加え、インド企業の多くがUAEで事業展開を積極的に行っています。特にセメント、繊維、電子部品、食品製造関連産業において、多くのインド企業がUAEのFree Trade Zone(自由貿易地域)に会社を設立しています。インドではまだ足りないインフラを求め、また急速に拡大をしている中東、アフリカ市場に入り込むためです。
二つ目の貿易に関しましては前回もお伝えした様に、2014年度インドからUAEへの貿易総額は5.95兆円となりました。今後も増えて行くと予想されています。現在UAE単体ではインドと特に貿易協定は無いのですが、UAEも含まれるGCC(湾岸協力理事会)がインドと現在交渉中にあります。こちらが締結され次第さらなる貿易関係の強化が見込まれます。
次回3つ目の柱になります労働力に関してお話します。
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