2023年訪日観光客増加中！アメリカ向けWEBプロモーションまとめ
アメリカからの訪日旅行客は、2023年1-5月で約75万人となっており、集計されている国・地域の中で3番目に多い数字となっています。 インバウンド旅行客が過去最高となった2019年の同期間では約70万人でしたので、2023年はアメリカからの旅行客が過去最高の人数となることが予想されます。
ここ数年日本国内で閉鎖的だったイベントも解禁となり、夏の花火大会・お祭りから秋の紅葉など、観光地を盛り上げるイベントが多数開催されています。
今こそ過去最高に増加傾向にある「アメリカ訪日客を呼び込むためのプロモーション」を今一度考える絶好の機会です。ぜひ本記事でアメリカのWEBプロモーションについて理解を深めてください。
▼ 2023年訪日観光客増加中！アメリカ向けWEBプロモーションまとめ
1. アメリカのWEB事情
ネット利用時間は日本の2倍でSNS利用人口は世界一
アメリカの総人口約3.3億人のうち、約92％がインターネットユーザーと言われています。
16～64歳の人口のうち、約96％が何かしらのモバイル機器を持ち、約67％がPCを利用しています。
モバイル機器の利用率は日本とほぼ同程度となっていますが、インターネットの利用時間はほぼ2倍で、ユーザーは1日の4分の1はインターネットと接しています。
また、SNSの利用人口は全世界で最も多いと言われており、SNSの利用率も最も高い国といえます。
対象とするユーザー数が多いため、WEBプロモーションの影響も大きいことが想像できます。
2. アメリカのメディア事情
アメリカで人気のWEBサイト
GoogleやAmazonを始めとした多くのWEBサイトや、FacebookやTwitterなどのSNS・アプリについてもアメリカ発祥のものが多いのはご存じのとおり。
では、今アメリカ国内で人気のサイトやSNS・アプリは何なのでしょうか。
まず人気のWEBサイトですが、訪問数上位のWEBサイトは以下の通りです。
出典：
DIGITAL 2023: THE UNITED STATES OF AMERICA
最も訪問者数が多いのはGoogleであり、訪問者数も圧倒的に多く、日本を始めとした多くの国と同じようにWEBサイトの入り口は検索サイトであるということです。
アメリカの検索エンジンのシェア率
出典：
StatCounter
関連して検索エンジンのシェアの割合も確認してみましょう。
Googleが約88%で最も高いシェアとなっていますが、次いでBingのシェアが高くなっています。WEBサイトでは特に上位に入ってきてはいないものの、米国Yahoo!の裏側はBingの検索エンジンを利用しており、そのためシェアが高い状況です。
Bingは検索サイトとしても、最近話題になっているChatGPTを使用したAIチャット検索など新しいサービスを提供しており、利用者も増えている傾向があります。
アメリカのSNSシェア率
出典：
DIGITAL 2023: THE UNITED STATES OF AMERICA
続いてSNSの利用シェアについても確認してみましょう。
もっとも利用率の高いSNSはFacebookであり、ついでInstagramとなっています。
日本ではおもにメッセージのやり取りでLINEを利用していますが、アメリカではFacebookMessengerやiPhoneのメッセージ機能であるiMessage、その他WhatsAppを利用していることが多いです。
上記には記載がありませんが、全体的にみるとDiscordやTelegram等、メッセージのやり取り機能が主となるSNSやアプリのシェア率が高い傾向があります。
テキストでのやりとりだけでなく、音声の送受信も多く利用されており、日本と比較すると使用方法も異なる傾向があります。
以上のように、アメリカのメディアは日本でも馴染みのあるウェブサイトやSNSが多くあり、プロモーションについてもアウトプットの想像がつきやすいかと思います。
3. アメリカのWEBプロモーション手法
前述したアメリカのメディア事情を踏まえて、アメリカで実施するWEBプロモーションの手法についても見ていきましょう。
今回はWEBプロモーションを代表する
① SEO
② 広告・バナー広告
③ SNS広告
という3つの手法について解説します。
① SEO
1つめのWEBプロモーションの手法は「SEO」です。
最も訪問者数が多いサイトがGoogleであることをみても、SEO対策はWEBプロモーションの中で大きな影響力をもつ手法であると言えます。
SEO対策は、Googleが公表しているガイドラインを主軸としてウェブサイトが評価されています。したがって、基本的には日本と同じ対策を行って頂いて問題ありません。
ただし、アルゴリズムのアップデートや新たなアルゴリズムの導入はアメリカ（google.com）から導入が開始されることが多いため、注意が必要です。
また、SEOで最も重要な「キーワード」の設定に注意が必要です。
日本語をそのまま英語に翻訳したキーワードで、本当に検索されているのか？検索は単語で行われているのか、文章で行われているのか？といった、言語特性を把握する必要があります。
例えばそもそもの検索言語で考えた場合、アメリカ＝英語のみという考え方でもいいのでしょうか？ アメリカには多種多様な国々、人種の方がおり、特にスペイン系の方が多くスペイン語での検索も存在します。
出典：
Googleキーワードプランナー（当社調べ ）
検索量をみれば、結果的に英語での施策キーワードの設定となると思いますが、プロモーションを届けたいユーザー層なども考慮するとスペイン語も検討する必要がある場合もありそうですね。
次に検索するキーワードですが、単語検索、それとも文章検索が多いのでしょうか。
出典：
Googleキーワードプランナー（当社調べ ）
上記の表からすると、日本と同様に単語を羅列した検索が多く、検索数も多い傾向がありますが、ロングテールと言われる、フレーズや文章での検索もあり、コンテンツに合わせた詳しいキーワード設定が必要になります。
前置詞を含めた検索は、（toやofなど）単語検索として認識されることもあるので、そのあたりの認識も必要です。
また、同じ英語という言語であっても、アメリカ英語とイギリス英語で異なる場合もあるため、言語特性という部分での考え方はかなり重要であると言えるでしょう。
② リスティング広告・バナー広告
2つめの方法は「リスティング広告・バナー広告」です。
アメリカでのリスティング広告でもSEOと同様、キーワードの部分はかなり重要で現地で実際に利用されている言語やキーワードを設定するということは重要です。
広告文やバナー広告のデザインについても、日本とは記載方法が異なることが多く、例えば日本でいう「年中無休」という内容は、「24/7」と表記されます。 広告文を直訳（翻訳アプリ等の使用）のみで対応するのは難しいでしょう。
また、一番注意しなければならないのは、クリック単価＝費用です。
アメリカの物価高はニュースにもなり、一般的にも知られているかと思いますが、それは広告費にも現れており、日本の1.5～2倍程度のクリック単価になっています。実際の効果を出すためには、想定よりも多くの費用が必要になることが多く、それを念頭において考えた方が良いでしょう。
③ SNS広告
3つめの方法は「SNS広告」です。
Meta社が新しく発表したThreadsやTwitterからXへの変更など、アメリカでのSNS市場は日々変革が起きていて、新しいSNSも次々生み出されています。
SNSの利用者も多いため、プロモーションのメディアとしては有用ですが、新しいSNSへユーザーが分散しているわけでないようです。FacebookとInstagramのシェアが高く、その2つ使用する企業も多いため、競合が多くなりやすい傾向もあります。興味関心層やユーザー属性をきちんと設定し、広告効果が最大になるような設計をする必要があります。
4. アメリカはWEBプロモーションにも競合が多数存在する
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アメリカからの訪日客は増加傾向もあり、日本からアメリカへの旅行客も増加している傾向があります。
物価高が報じられているとはいえ、魅力的なコンテンツや企業が多いアメリカは、プロモーションをとってみても競合が多い市場でもあります。
日本からアメリカ向けへのプロモーションを考える場合、日本国内の競合を考えるだけでなく、現地でプロモーションを行っている企業なども多いため、事前の市場調査は必須といえます。
国として考えれば市場規模が大きいため、予算があれば結果も獲得できると考える方もいますが、そうではありません。事前の調査と計画、戦略的な動きこそ大切なのです。
私たち、アウンコンサルティング株式会社は、SEOやリスティング広告などのWebマーケティングを主なサービスとしており、国内外で48ヵ国2000社ほどの支援実績がございます。
アメリカを含めた海外WEBプロモーションにご関心がございましたら、アウンコンサルティングまでお気軽にお問い合わせください。
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