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ハラール食品とは何なのか。隠れた市場、イスラム世界

掲載日:2017年09月04日

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近年、「イスラム」という言葉は過激派組織やテロと結び付けて話される機会が増えてきています。日本ではイスラム教徒はあまり見かけないため、なじみがなく仕方のないことかもしれません。
しかし実は隠れた市場としてイスラム世界、とりわけハラール食品は注目を集めているのです。本記事ではハラール食品とは具体的には何なのか、またそれがビジネスにどう活用されるのかを解説していきます。

そもそもハラールとは

ハラール(Halal)とはアラビア語で「許された」という意味を指します。つまり、ハラール食品とは簡単に言えば、イスラム教徒も食べてもよい食品、ということになります。イスラム教徒は「コーラン」の教えに沿って生活しています。たとえば、コーランには豚肉は食べてはいけないと書いてあります。

そのためイスラム教徒は豚肉を口にしません(戒律の厳しさは宗派によって異なりますが)。日本人が気軽に食べる豚骨ラーメンなどは食べることができないのです。イスラム国家であるインドネシアで、日本企業が調味料の製造過程に豚肉から抽出したエキスを酵素として使用したことが発覚し警察から摘発されたことがありました。エキスが含まれていたわけではありません。製造過程で酵素として扱われていただけです。文化の違いが大きな問題となったのです。

ちなみにハラールの対義語にハラーム(Haram)という言葉があります。「禁じられた」というようなニュアンスを含む言葉です。ナイジェリアで学生寮を襲撃し女子生徒240人を拉致して話題になったイスラム過激派グループ「ボコハラーム(Boko Haram)」のハラームとはこの言葉からきています。ちなみにボコ(Boko) はハウサ語で「西洋式の非イスラム教育」を意味しています。ボコハラーム( Boko Haram) とは「西洋の教育は罪」という意味を表しているのです

なぜイスラム市場がいま注目されるのか

今や、世界のイスラム教徒の人口は16億人を超えると言われています。イスラム教徒というと中東のイメージを抱く人が多いかもしれませんが、一番イスラム教徒が増えているのはアジア地域なのです。インドネシアのイスラム教徒は約2億人で、国民の約90%を占めており、その数は世界1位です。

また、インドネシア、パキスタンに次ぎ、インドが3番目にムスリムの多い国になっています。インドでは、イスラム教徒の数は人口の約13%であるものの、その莫大な人口のため約1億800万人にもなります。そして、インドネシアやインドの人口は急激に増加しています。

インドネシアの人口は、約2億4000万人ですが2020年には約3億人。インドの人口は現在約13億1000万人ですが、2050年には世界1位の中国を抜き、約17億人に達することが予測されています。高い割合でムスリムを抱える国の人口増加に加え、中東や欧州でもムスリムは増加しています。

イスラム世界において、中絶は決して行ってはいけないことになっています。神に従って事前と増えるのが当然、という考え方に基づいているからです。そうなれば当然、人口は増えていきます。今でこそキリスト教徒のほうが多数派ですが、時期にイスラム教徒の数は、キリスト教徒の数を上回ると言われています。おおきなビジネスチャンスが隠されているのです。

具体的に何が禁じられているのか

豚やアルコールの含まれた商品、遺伝子加工をした植物は基本的には口にすることができません。アルコールが禁じられているということは調理酒やみりんなども使うことができません。和食を食べるのも一苦労です。また、鶏、牛、羊であってもイスラム法で不浄とされるものを含んだ餌で継続的に飼育されたものは食べることができません。

しかし、国や宗派によって戒律の厳しさは大きく異なります。例えばサウジアラビアなどのワッハーブ派はとても厳しい戒律を持っていますが、トルコなどはかなり緩やかなイスラム世界だと言えます。トルコ建国の父、「ムスタファ・ケマル・アタテュルク」はイスラム教徒でありながら、酒の飲みすぎが原因の肝硬変で亡くなりました。実際にイスラム国へ進出する際は、その国では何が禁じられているのか調べることをお勧めします。

ハラール認証とは

ハラームとされているものを使われていない商品であればイスラム教徒の方も買うことができます。しかし、イスラム圏でない国に行けば、何がハラール商品なのか特定ができません。原材料を見ても日本語では理解できないからです。そこで活躍しているのがハラール認証という制度です。

日本ハラール協会が、ハラール商品を認定することでイスラム教徒の方でも安心して買うことができます。ハラールという概念を多くの方が理解し、ハラール認証が普及すれば、イスラム教徒も安心して日本に来ることができ、観光客も増えビジネスチャンスも大きく広がるのです。もっと言えば2020年には東京オリンピックを控えており、多くの観光客が見込まれています。当然イスラム教徒も多く来日するでしょう。ハラール市場の可能性はとても広がっているのです。

実際にハラール認証を考えている方はこちらのページを参照にしてみてください。
https://www.digima-japan.com/genre/halal_support/

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