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海外ビジネス コラム

その他 2014年06月24日

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日本人がマレーシアに在留するための「ビザ」の種類と条件を大解剖

鵜子 幸久(桜リクルート社(マレーシア))

滞在しやすい国・マレーシア

外務省統計によると、在マレーシア(ボルネオ含む)の在留日本人の総数がはじめて2万人を突破しました。マレーシアは、約30年前から日本企業が進出し始め、海外で働く日本人の走りの地であることだけでなく、最近のロングステイ財団の調査では、シニア層が8年連続で移住したい国のナンバーワンを独走しています。

また最近ではインター校への母子留学、単独留学やコンドミニアム・不動産投資といった新しい動機でマレーシアに移住してくる日本人が後を絶ちません。最も多く集中しているのは西マレーシア(マレー半島)の中心にある首都クアラルンプール、次いで今話題の南端ジョホールバルと北部のペナン、それから東マレーシア(ボルネオ島)のコタキナバルの4地域です。それぞれ日本人社会があり、日本人学校も存在しています。

マレーシアはアジア各国の中ではノービザで実に90日間(約3ケ月)、一度近隣国へ出入りするとなんと半年間も滞在できる稀有な国で、最初から移住としてでなくとも、ツーリストの立場である程度長い期間の滞在や生活体験ができます。それをきっかけにして、当地が気に入り本格的に定住してくるという人も多く見受けられます。また他国と比較すると滞在の仕方(いわゆる「ビザ」や「パス」の種類)のバリエーションが多いので、目的やライフスタイルに応じて様々な長期在留の形態をチョイスできるのも特長です。

混乱しがちなマレーシア在留方法

しかし、この在留方法のバリエーションが多いことで、それぞれに許された特典や禁止事項などの諸条件が把握できにくく、在留者の間でも混乱してしまい、自分自身の在留条件や活動許可内容をちゃんと把握していなかったり、禁じられている活動を行ったりしている人もいたりしますので、次回から数回に分けて、各ビザの内容、注意点などを徹底的に解説して整理していきます。

なお、次回から説明していく日本人が関係する在留資格(ビザ)の種類は大まかに分けて下記です。正確に言うと「ビザ」とは在留そのものの許可、「パス」とは在留中の特定活動の許可という意味です。

【就労可能なビザ】

a) エンプロイメント・パス(=2年または3年更新の就労ビザ)
b) マレーシア人と結婚した日本人の労働許可(=ワーキングパーミット)
c) レジデント・パス(RP)(=10年間の長期スペシャルビザ)
d) プロフェッショナル・ビジット・パス(=1年限りの短期就労ビザ)
e) 永住ビザ (PR)

【就労することができないビザ】

f) MM2Hビザ(=最長10年間のリタイア・ビザ)
g) ステューデント・パス(=学生ビザ)
h) ガーディアン・パス(=未成年学生に帯同してきた保護者のビザ)
i) ディペンダント・パス(=就労許可者の配偶者や家族のためのビザ)

このコラムの著者

鵜子 幸久

鵜子 幸久

(桜リクルート社(マレーシア))

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