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海外ビジネス コラム

生活・文化 2014年09月22日

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インドネシアのリアルをレポート ― 独自の「マイモール文化」とは?

江崎 晃司(TIS株式会社)

こんにちは。TISの江崎です。
(本コラムを初めてご覧になる方、初めまして)

前回の「インドネシアで生活する人たち(日本人編)」のコラムはいかがでしたでしょうか?

インドネシアに限らず海外で生活しますと、日本で生活する以上に回りの日本人との関係が強くなります。ビジネスの面でもそれは同じです。日本では競合先となる企業であっても、海外では「Team Japan」ということで協業をしていくケースも多く見られます。

こういった海外特有の事情は、実際にそこに生活してみなければ理解しにくいですが「日本とは違ったビジネスの進め方が海外にはある」ということ頭の片隅に留めておいていただければ幸いです。

前回・前々回は、インドネシアで生活する人たちとの付き合い方に触れましたが、今回は「インドネシアでの余暇の過ごし方」についてお話しようと思います。インドネシアでのビジネスライフに慣れてきたら、仲間と連れ立って(たまには1人で)お休みの日にリフレッシュしたくなりますよね!

インドネシアには長期休暇が少ない

日本で長期休暇というと「年末年始」「ゴールデンウィーク」「お盆」「シルバーウィーク」、と大体4つの休暇が挙げられます。一方、インドネシアで長期休暇というと「レバラン(断食明けの連休)」のみです。ゴールデンウィークのような長期連休になる休日や、年末年始休暇は存在しません。
※東南アジアに限らず、海外では正月休暇はなく2日から業務開始するのが一般的です。また、世界で1、2を争うほどの激しい渋滞が日常茶飯事の国です。移動だけで時間がかかりますから、いかに有効に余暇を過ごすかが大切になってきます。

事実その1:マイモール(My Mall)文化

インドネシアには「マイモール文化」というものが浸透しています。「○○は私の行きつけのショッピングモールである」という考え方です。この背景には、前述の激しい渋滞事情があります。移動に時間がかかるため、一か所で全ての用事が済ませられるのであればこの上ないことは自明の理です。そしてインドネシアには非常に多くのモールがあるため、各人それぞれがお気に入りのマイモールを持っているのが事実です。

モール側も顧客囲い込みのため、ポイント付与サービスを提供したり、イベントを開催したりと各社特色を出そうとがんばっています。また、色々なサービスを一か所で受けられるよう、モールにはさまざまなテナントが入居しています。スーパー、飲食店はもちろんのこと、ほとんどのモールには主要銀行の支店/映画館/フィットネスジム/カラオケボックス/クリーニング店が入居しています。

私もモールに直結したマンションで生活をしていますが、モールに行けば必要なものは基本的に全て揃います。休日となると、大勢の家族連れがモールに出向いてショッピングやディナーを楽しみます。そしてその多くが遅くまでモールで過ごします。私が驚いたのは、小さい子供でも閉店時間の22時近くまで、家族とモールで過ごしていることです。私も3歳の子を持つ親ですが、日本の子育て事情とは違うんだなぁ、と感じた瞬間でした。
モール
閉店1時間前のモール内の様子。21時を過ぎても、多くの家族がモールにいます。

事実その2:市内に娯楽はほとんどない

市内の至る所に大きいショッピングモールが存在する一方、その他の娯楽施設はジャカルタ市内にほとんどありません。モールを除くと、ゴルフ場くらいでしょうか。郊外に足を延ばすと、ようやく遊園地や動物園がちらほらと出てくる状況。こういった状況もあり、多くの家族がモールへと押し寄せるのだと思っています。

ゴルフ場は市内であってもいくつか存在します。ゴルフをする方に聞くと、毎週ゴルフ場に出向いてプレイを楽しんでいるとか。「エンジョイしていますね」と話をふると「これしかやることがないんだ」と回答が返ってくるほどジャカルタには娯楽がありません。

私自身、休日は家(自宅や友人宅)/モール/レストラン/ゴルフ(まれに)のいずれかで余暇を過ごしている状況です。長く駐在していると、土日を利用してバリなどのリゾートへ飛ぶ人もいるようですが、費用もそれなりにかかるので大半は近場で過ごすようです。

事実その3:郊外で過ごす人、市内に残る人、さまざま 

都会の喧騒から離れた郊外に別宅を構える富裕層もいます。週末はそこで家族と過ごしたり、郊外の遊園地や動物園で遊んだりします。また、郊外に実家があるインドネシア人も多くおり、そういった方々も週末は郊外へと出かけます。ですから、金曜夜と日曜夜には非常に激しい渋滞があちらこちらで発生します。逆に、土日の日中は多少市内の混雑が緩和されるため、モールへの移動もあまり苦ではないと言えますね。

交通量が少なくなるためか、日曜日には市内の幹線道路が歩行者天国になります。この日ばかりは当然渋滞がなく、大勢の人が合計8車線ある幹線道路でウォーキングやサイクリングを楽しみます。

休日の幹線道路
平日は大混雑のこの道路でも、休日はこのようにスイスイ。

最後に

今回のコラムはいかがでしたでしょうか。

大都会ジャカルタですが、日本と違って娯楽は限られています。また渋滞があるため、休日に中途半端な移動をする人もいません。郊外に行くなら行く、行かないならば市内でモールに行く。そういった2パターンに分かれるということが、ご理解いただけたかと思います。

さて、毎週続けてきた本コラムですが、次回で一旦一区切りにする予定です。そんな次回は「インドネシアのITビジネス事情」についてお話いたします。

これまでの計6回のコラムで、インドネシアという国を何となく感じていただけたことかと思います。それらを踏まえての「現地ITビジネスの実態」をみなさんに知っていただければ幸いです。それではまた。

このコラムの著者

江崎 晃司

江崎 晃司

(TIS株式会社)

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