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海外ビジネス コラム

商習慣 2014年12月25日

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アフリカでのマイクロファイナンス事業について

金城 拓真(津梁貿易株式会社)

2つのマイクロファイナンス業務

うちの会社の一つはマイクロファイナンスを行っています。マイクロファイナンスと言っても少し特殊で、業務は2つだけ。

一つ目は、急な出費で生活費が足りなくなったうちの従業員向け。

これは正直給料から天引きすればいいだけなので、回収に困ることはまずありません。ある意味、うちの従業員のセーフティネットみたいなものですね。

二つ目は建築会社へ向けた業務。

これは建築業界特有の悩みから生まれたものです。弊社も建築会社を持っているので分かるのですが、基本的に建築会社は入札で仕事を請け負います。

この入札が曲者で、どれだけの仕事を請け負えるか、入札結果を待たないと分からない。だからほとんどの建築会社は同時にいくつもの入札案件に応札します。

その結果、一つだけ落札できればいいのですが、間違って予想以上に落札してしまうことも。そうなったときには資金がショートしてしまうんです。なぜなら、その案件の支払いはほとんどの場合工事後なので。

そんな建設会社に貸し付ける業務。

ある意味、工事が終われば回収できるので回収リスクが低いことが挙げられます。

銀行からの接触

この2つのファイナンスをしているのですが、最近はそこから徐々に発展してきています。

本物の銀行が接触してきたんです。

当たり前と言えば当たり前なのですが、この事業に参加したいとのことです。僕らとしても、自己資金でずっと回していくより利鞘だけを得られるのでありがたい話。

そこで感じたのは、銀行という大きな金融機関でも、ある程度の融通は利くんだなということです。例えば、本来はないプランを僕らが提案して、そのプランを実行するために行内規定をちょっと変更してもらったり。

それもこれも、僕らが自分の利益だけを見据えて、その銀行を利用しようとしていたら実現しないこと。逆に、銀行の方も自分の利益だけを追い求めて僕らを移用しようとしていたら、僕らも乗らない。

銀行も僕らも、多くの企業と付き合っていますし、多くの人間を見ています。だから、自分のことしか考えてない会社や人っていうのはなんとなくわかるんですよね。

お金を扱うからこそ、お金じゃない関係性を築くのはすごく大切だと思います。そうやって信頼関係を築いていれば、お互いに何かを思い立った際に案件を通しやすいですし。

アフリカでビジネスをしているからそう感じるのか分からないですけど、ビジネスをお金だけの問題にすると一気につまらなくなるんじゃないかと思います。

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金城 拓真

(津梁貿易株式会社)

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