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海外ビジネス コラム

商習慣 2013年02月14日

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インドネシア進出問答集⑫「現地駐在員のための保険に加入しておくと安心です」

小野 耕司(インドネシアビジネスサポート)

本連載では、インドネシア進出に関する問答集という形で、実際によくいただくご質問をご紹介しています。今回は、現地での生活環境に関する問答集となっております。大病や大怪我の場合はどうしたら良いのでしょうか。

 

【社長】:駐在員が大病を患ったり、大怪我をしたりした場合は、現地の病院に安心して任せられるのでしょうか?

【小野】:残念ながら必ずしも安心とは言えません。できるだけ日本に帰国させて治療を受けさせるべきです。

 

【社長】:緊急事態で日本まで帰れない場合はどうしたら良いのでしょうか?

【小野】:シンガポールまでは1時間で行けますから、まずはそこまで搬送することをお薦めします。また、病状によっては定期便の航空機に乗せてもらえないこともありますので、プライベートジェットによる緊急搬送と病院の手配を含めた保険に加入しておくと安心です。私も部下の日本人を緊急搬送した経験がありますが、チャータージェットを成田空港まで往復させるのに1,500万円かかりました。しかし、ほとんどは保険でカバー出来たので助かりました。

 

【社長】:逆に、現地で治療した方が良い病気などはないのでしょうか?

【小野】:熱帯の風土病と言われるデング熱などは、日本での発症例が無いため、診断や治療を誤る危険があると言われています。このような特殊なケースにおいては、現地で実績のある病院に入れるべきでしょう。私の家内と娘もデング熱に感染したのですが、現地の病院で治療を受けて無事に快癒しました。

 

【社長】:駐在員の奥さんが出産する場合はどうですか?

【小野】:ハイクラスの総合病院であれば問題ないと思います。ただし、これは私の家内の経験談ですが、異国での初産はなにかと心細いので、最初は日本で出産した方が良いかもしれません。

 

このコラムの著者

小野 耕司

小野 耕司

(インドネシアビジネスサポート)

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