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海外ビジネス コラム

時事 2014年01月07日

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【特集2013年総括2014年予測】マレーシアを占う6つのポイント

鵜子 幸久(桜リクルート社(マレーシア))

マレーシア成長のサイクルは継続! その理由となるポイントは?

マレーシアでは昨年まで、安定した政情・治安と右肩上がりの経済発展、それに伴う富裕層の増大、日本を含めた外国資本の進出が継続していますが、この2014年についてもこれらの良いサイクルは継続していくものと思われます。2014年に関して注目される事柄を何点かコメントしていきたいと思います。

1. 今年度の輸出高がさらに伸びそう ⇒ マレーシア貿易開発公社によると、昨年の輸出高は前年比0.7%増であったが、今年の予測は、成長著しい石油&ガス、電気&電子、電気通信などの伸びにより3%ほど成長し、貿易黒字を後押しする見込み。

2. 国際通貨基金(IMF)によると、マレーシア経済の行く末について、財政や税制の改革により、引き続き健全な見通しを示していくとのことである。インフレ率も健全な状態であり、今年3%、来年4%の率という推移になりそうである。

3. 反対に日本の投資家サイドから見た場合、過去はコストの「低い」国としての通説があったが、上記のインフレに加えて、現在見られているゆるやかな円安・リンギ高のトレンドが続いた場合、日本からの投資のブレーキ要因になっていく懸念はある。

4. 日本政府が行った、マレーシア旅行客に対するビザの緩和によって、昨年のマレーシア人の訪日数は前年比30%増の12万人と過去最高を記録。特に北海道へのスキーツアーは大人気であった。今年はさらにこの勢いが続きそうである。

5. 外国人のマレーシア長期滞在を奨励する「マレーシア・マイ・セカンド・ホーム(MM2H)プログラム」が2002年に導入されてから参加者が2万人を突破。うち日本人の取得者が世界2位となり、今後も移住希望地ナンバーワンのトレンドは続きそうである。

6. 政府の調査によると、現在のナジブ政権に対する支持率が下降気味である。2015年の付加価値税導入発表、燃料補助金の削減、本年の電気料金引き上げの発表など財政再建のための施策が相次いで発表されたためで、今後の国民の反応を注視していく必要がある。

このコラムの著者

鵜子 幸久

鵜子 幸久

(桜リクルート社(マレーシア))

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