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海外ビジネス コラム

営業戦略 2016年07月01日

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オーストラリアビジネスは7月が勝負の月!

永井 政光(NM AUSTRALIA PTY LTD)

今年も早いものでもう7月。1年の折り返し地点を過ぎてしまいました。オーストラリアでビジネスを考える方や、何らかのアクションを起こそうと思案されている方々にとっては、7月はとても重要な月になります。

なぜなら、オーストラリアの主な企業は、6月がファイナンシャルイヤー(決算)になるからです。まれに「予算が余ってしまった。使い切らないと来年の予算が削減される」と、大盤振る舞いをする企業もございますが、大抵のオーストラリア企業は、多忙に加え、一年の予算は使い切っているので、この時期に企業に対し何らかの商談を行ったとしても、芳しい回答は得られないでしょう。

オーストラリア人は江戸っ子と似ている所があり、「宵越しの金は持たない」 とばかりに使いまくり、6月の時点で足らないことはあっても、余ることはまずないからです。

その反動からか、新規予算が組まれる7月には商談、求人など、全ての分野で一気に動きが活発化します。この月を逃すと10月頃までは季節同様に(オーストラリアは冬です)反応が鈍くなります。オーストラリアとビジネスを考えるのであれば会計上新年に当たる7月に行動を起こすのが最良の選択と言えます。

世界的に認められている「Made in Japan」のブランド力

 
 
先日イギリスが国民投票を行った結果、まさかのEU離脱の衝撃的なニュースが世界中を駆け巡りました。円安を誘導し、輸出産業を中心として景気回復を狙ったアベノミクスも今回の件で、市場がリスク回避の為に円が買われ、急激な円高になってしまい、かじ取りが困難な局面を迎えております。大手企業は為替が1円変わるだけでも、数百億円単位の利益が吹き飛ぶと言われているので、今後は計画を下方修正する企業も増えていく事でしょう。
 
オーストラリアも残念ながらイギリスがEUを離脱した影響を株価の下落などの目に見える形で受けており、今後は外食産業、サービス業などの冷え込みが予想されております。

ただ世界的に景気後退が叫ばれる中、日本の強み、確実な物もございます。それは日本の技術力です。中国、韓国などの新興国が、日本に追い付け追い越せと躍起になっています。既に技術力の優位は以前ほど差がなく、コストパフォーマンスなどの面から、日本の製品が消費者のニーズに沿わず、残念ながら国際的なシェアを奪われている分野が年々増えているのは事実です。

ただ、全体的なブランド力や評価から考えれば日本は、まだまだ負けていません。消費者には懐具合があるので、毎回毎回高価な商品ばかり購入出来ませんが、商品を売ればそれで終了ではなく、壊れずに長期間、購入時と同様の性能を維持する。アフターケアーなどのカスタマーサービスが充実している。これらのトータルな優位性が企業の信頼度を高め、ブランド力に直結すると言えます。事実、日本ではあまりお目に掛からないかもしれませんが、オーストラリアでは日本企業名を一字変更にした類似ブランドや、企業マークをまねたりした電化製品を、大手量販店でごくごく普通に見かけます。これは彼等自身が、「日本のブランド力に便乗しよう」、「日本製品のブランド力にはまだまだ敵わない」と認めた結果だと判断が出来ます。

「Made in Japan」のブランド力と、先人たちが長年培ってきた信頼性を武器に技術関係の商材をオーストラリアに輸出しても、十分勝算があります。

身に着けた技術で勝負出来る!

 

商材を輸出するには、大型なものであったり、特殊性が高いものである場合には、母体となる企業が、ある程度会社としての体力や、実績がないと難しい場合もございます。ただ技術関連の商材を売り出すのが、全てではありません。自分自身の経験で、身に着けた技術一つで勝負できる分野もあります。

知人のレストランで、使用している食器洗浄機が壊れた時がありました。こじんまりとしたレストランではなく、席数の多い大型店舗だったので、洗浄機が壊れると、業務にかなり影響が出てしまい、早急に修理のお願いをした所、業者からその日は多忙で明日にしてくれと言われてしまったそうです。仕方がないのでその日は手洗いで何とかしのぎ、翌日の約束時間を待っていたが、待てども暮らせども、修理には現れず、たまりかねて再度連絡を入れたその返事が、約束を入れておきながらも、「今日は忙しいので向かえない」でした。これまた仕方がないので、さらに翌日に約束時間を変更し、修理を待ちました。そして翌日、今度は修理に来てくれましたが、時間通りではなく、一時間遅れ。一切の連絡がないままで、約束日時をすっぽかしたり、遅刻したり。

これだけでも十分、日本ではありえない話ですが、問題はこれだけで済みません。やっと洗浄機の修理に入り、小一時間ほどで作業が終了し、「ありがとう。助かったよ」と……、判断するのはまだ早い。ここはオーストラリアです。きちんと直ったかと修理した当人の前で確認をする必要があります。まず洗浄機の周りを見渡すと、それまで洗浄機に使われていた2,3個の部品が転がっているではないですか! 知人がそれを指摘すると、業者はその部品は必要ないものだと言い切り、完全に直ったから安心しろと断言しました。後から不都合が出てもとぼけられるのがオチなので、知人がその場で一度試運転をした所……、スイッチを入れたとたんに水が、噴水のように吹き出してしまった。そんなことがあったそうです。

これは特殊な例ではなく、私の自宅でも規模は違いますが、洗濯機が壊れ修理を依頼した所、修理が終わった後に、いくつかの部品が落ちていた。そんな経験もございます。

こちらでは水回りの修理をする職業はプラマーと呼ばれ、技術職扱いなので、かなりの高給を約束されています。もちろん正式なプラマーになるのにはオーストラリアの国家資格が必要になり、通学の必要が考えられますが、その苦労を差し引いても、日々生活の中で需要は確実にあると断言できる業種ですので、挑戦する価値は十分あります。
  
日本の技術的な商材の販売の他にも、日本国内で当たり前のように対応しているアフターメンテナンス系の技術的なサービスなども、オーストラリアではまだまだ遅れているので、我々が参入できるチャンスが多いと言えます。

このコラムの著者

永井 政光

永井 政光

(NM AUSTRALIA PTY LTD)

<オーストラリアビジネスの専門家

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