その他 2012年08月23日
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進出するならこの業種!? マレーシア産業での主要3業種を徹底解剖
進出を検討する場合に、過去から現在までのマレーシアの産業の変遷や構造を知ることは重要だと思います。
代表的な業種である製造業・IT産業・商業サービス業の3分野について以下まとめていきたいと思います。
現在のところ、マレーシアの産業の中でGDP比率が最も高いのは「製造業」です。
80年代から政府が外資導入を急速に推進し製造業が発展した結果、同国のGDPの4分の1を占めるまでに成長してきました。
特に日本からの投資は現在に至るまで世界最大で、90年半ばでは日本のパナソニックグループだけで全GDPの10%以上に貢献した時代もありました。
その後中国の経済開放によって多くの製造業がシフトしましたが、現在では中国へのリスクヘッジのための中国プラス・ワンとしてのマレーシアが見直され、製造業はいまでも中心産業となっています。
IT産業の発展は、マハティール元首相の悲願であり、その実現のためにビル・ゲイツ氏や大前研一氏など世界的な知識人の協力を得て、マルチメディア・スーパー・コリドー(MSC)というプロジェクトが96年から開始されました。
今では世界的なIT企業からベンチャー企業に至るまで多くの企業が展開しています。
日本からはNTT、KDDI、富士通などの大手から、ソフトウェア開発会社、ゲームデザイン、マルチメディアなどの小さな会社まで進出してきています。MSC認定企業は、法人税の10年間免除、外国人知識労働者の無制限ビザ発行などの特典が享受できます。
人口が他のアジア諸国に比べると少ないので、あまり注目されていないかも知れませんが、実はマレーシアは国民所得向上と人口増加が高いスコアで継続している国として、内需関連産業、具体的には小売業、サービス業、観光業、不動産業、建設業、運輸業、教育産業などの合計GDPが、いまや製造業を上回るトレンドにあります。
中でも大型小売業の発展はすさまじく、日系のジャスコは国内で25店舗を展開しているほか、伊勢丹も店舗を増設しています。
小売ではユニクロや無印良品、ダイソー、オートバックスなどが積極的に出てきており地元競合企業を凌駕しはじめています。
また観光業の発展も目覚ましく、その分野で大きく貢献しているのが、ローコストキャリアのリーダー格であるエアアジアです。
現在はクアラルンプールから羽田・関空に直行便を就航させ、さらに就航地を拡大させる戦略で、大きな話題を呼んでいます。
エアアジアは日本路線に先駆けて、アジアの至る都市にクモの巣のように格安航空路線を張り巡らせ、すべての人が飛行機で旅行できる時代を到来させました。
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