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生活・文化 2014年09月16日

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インドネシアのリアルをレポート ― 多種多様な日本人コミュニティ

江崎 晃司(TIS株式会社)

(本コラムを初めてご覧になる方、初めまして)

前回の「インドネシアで生活する人たち(ローカル編)」のコラムはいかがでしたでしょうか?
インドネシアでビジネスをする際、ローカルの人と何かをするケースは必ず発生いたします。インドネシア人は「優しくゆっくり温厚な人柄、しかし怒ると大変」な人が多いようです。こういった点に配慮し、より良いビジネスライフをお送りください。

さて、今回は視点を変えて「インドネシアで生活する人たち(日本人編)」についてお話いたします。

インドネシアに住む日本人

インドネシアには約1,300社の日系企業があり、約15,000人の日本人が生活をしています。
その多くはジャカルタに集中しており、色々なコミュニティが形成されています。

ジャカルタでの日本人の世界は狭く、何かと一緒に行動するケースが出てきます。例えば、昼間は仕事で競合先だった人が夜は飲み友達であったり、休日は家族ぐるみの付き合いをする仲であったり(狭い世界であるが故、悪い話が伝わるスピードも非常に早いです……)。

このような現地の実態を知ることは、当地でビジネスをする際にきっと役に立つ日が来ることと思います。3つの視点から、もう少し実態に迫ってみましょう。

事実その1:関西弁が多く飛び交う

私の個人的な感覚ですが、インドネシアで出会う日本人には関西弁を話す人が多いように感じます。お客様を訪問した際にも耳にしますが、圧倒的に多いのが日本人の駐在員妻が集まる場所です。マンションのロビーやママ会(?)が開かれるレストランなどでは、非常によく耳にします。

私なりの分析ですが、理由は「多くの製造業がインドネシアに進出している」ためだと考えています。製造業の多くは製造拠点を西日本に持っています。結果、関西系の人が多くなるのではないかと。

皆さま、どうぞお気軽にインドネシアへ進出してきてください。日本人で集まれば、きっとガヤガヤとした賑やかな会になるはずです。

事実その2:多種多様なコミュニティ

「色々なコミュニティがある」と冒頭で述べましたが、本当に多様なコミュニティがあります。大きく分けると次の3種に分類できます。

1.同郷出身者で集まる会(県人会)
2.同じ大学出身者で集まる会(OB/OG会)
3.共通の趣味/属性を持つ者で集まる会(同好会)

私もいくつかのコミュニティに参加していますが、ここでは色々な情報を得ることができます。
もちろんビジネスにまつわる話が生まれることもあります。私自身、とある会で知り合った方へ見積もりをお願いしたり、ビジネスの相談を受けたり、という経験がございます。

事実その3:「ママカースト」の存在

聞くところによると、日本人が多く住むマンションのほとんどで、ママたちの間にはヒエラルキーが存在するようです(幸い、私は家族を日本に残しての単身赴任ですから、このヒエラルキーとは無縁の世界で生きていますが……)。

「日本人が少ないマンションに住めばいいじゃない」とお考えになる人もいると思いますが、お子さんがいる場合、それは非常に難しいことなのです。
お子さんをどこの学校に通わせるかというと、多くの方が日本人学校を選択するでしょう。
そして通学は全てバスです。バスの経路は決まっており、日本人の多く住むマンションしか通過しません。結果、「日本人が多いマンションに住む」という選択をせざるを得なくなります。

もし結婚されている方が海外に赴任する場合、ぜひ奥様のことを気遣ってあげてください。
海外でビジネスをすることは非常にチャレンジングですし、なかなか経験できないことです。自身の成長にも繋がることでしょう。一方、海外で生活をすることは家族にとって一大事です。特に日中家に残る奥様への負担は非常に大きいです。事実、とあるお客様の奥様は子育てのノイローゼで帰国されてしまったと聞きました。

ビジネスも大切ですが、家族も大切。周囲の人々や会社の助けをうまく得つつ、困難を乗り越えられることを切に願います。

最後に

今回のコラムはいかがでしたでしょうか。

よくも悪くも、日本人は集団志向が強い民族です。特に不慣れな海外となると、その志向はより強くなります。そこには気をつけないといけないこともありますが、様々なチャンスも広がっています。

日本と同じようなビジネスの仕方は、たとえ相手が日系企業であってもインドネシアでは通じません。海外でビジネスをする際は、現地に住む日本人と良好な関係を築くことにも気を配ってみてください。

次回は、あまり他では話題にされない「インドネシアでの休日の過ごし方」についてお伝えいたします。
それではまた。

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江崎 晃司

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