生活・文化 2017年01月25日
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日本とは異なる「ベトナム人の仕事観」について
ベトナムで仕事をしていて最も頭を悩ませることの一つが雇用ではないでしょうか。ベトナム人の仕事の考え方や価値観は日本人とは異なります。
下記の表は20代のベトナム人会社員に会社を選ぶ上で最も大切だと思うものを挙げてもらった結果です。やはり給与は全体の35%以上から選ばれており、職種を超えて最重要視されています。高い給与は魅力が高く、転職を重ねたり給与額を基準として就職先を決める会社員はとても多くいます。福利厚生も人気が高く、有給休暇や食事補助などは多くの会社で取り入れられており、こちらも就職先を決める時にチェックされる項目の1つです。給与が全てではありませんが、働いた対価として何が得られるのか、はベトナム人が働く先を選ぶ上での大きな基準となっています。
ベトナム人会社員は、他の国と比べて転職をすることに対する抵抗意識が低い傾向にあります。実際に若いうちから何度も転職を経験しているのは珍しい事ではなく、会社の成功より個人の成功を重視する傾向があり、待遇が良くなるのなら、もっと自分の技術と経験を活かせるなら、と常に上を目指して転職を考えます。本調査における20代のベトナム人会社員の平均転職回数は約1.9回。技術があり、経験豊富なほど優遇されるベトナムでは、転職をして給与も地位もアップするのは当たり前なことで、手っ取り早く昇進するには良い方法なのです。
そんな彼らの理想の上司は、社員の意見を良く聞き、責任感がある人です。一方で彼らが苦手としているのは、感情的になってしまう上司です。特に、プライドが高い彼らを人前で怒るようなことはやってはならないことです。社員が何か失敗を犯しても感情的になって叱りつけるのではなく、冷静に何がいけなかったのか、これからどうしてほしいのかを説明するのが効果的です。また、自分の実績を重視するベトナム人は、不平等に評価されることをとても嫌います。社員一人一人に的確な評価を行う機会が必要です。
ちなみに、ベトナム人会社員は、会社の国籍にどのような印象を持っているのでしょうか。日本の企業は特に品質が良く、経営が良い、とポジティブな印象を持たれています。また、日本人が良く自国を評価する際に挙げる「保守的」の項目は、ベトナム人の中ではあまり印象づいていないようです。日本だけでなく、外資系の中でもアメリカやヨーロッパの会社は特に良いイメージがあります。反対に、「革新的」「昇進機会」の面では日本企業はあまり挙がらず、他の国の企業と比べても劣っています。日本の製品に対しては革新的というイメージを持たれているようですが、会社の経営となると韓国や欧米企業にまだ劣るようです。
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