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海外ビジネス コラム

市場動向 2014年03月28日

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ビジネスに役立つインドネシア現地事情【自動車編(2)】

藤井 真治(株式会社APスターコンサルティング)

インドネシアのエコカーはモータリゼーションを呼び起こすか?

インドネシアで小さなクルマ=エコカーが順調な販売を示しています。このエコカーはインドネシアの工業省の政策に呼応する形で日系メーカー各社が開発/現地生産したもので、LCGC(Low Cost Green Car)と呼ばれています。

小排気量のエンジンを搭載し、サイズもコンパクト、リッター20kmの燃費基準、価格上限は9500万ルピア(日本円で約90万円)など諸条件を満たしLCGCと認定されれば、10%のラグジャリータックスが免税となります。認定条件には、商品与件だけでなく国産化目標やインドネシアにちなむバッチ(ロゴ)の使用など、一昔前の経済ナショナリズムの香りもしてきます。

平均世帯収入が年間20〜30万円というインドネシアで、90万円−αという価格帯に庶民の手が届くかという現実論はあるものの、「自動車は一部のお金持ちしか買えない乗り物になっており、自動車を一般大衆に普及させる……」という政策担当者のお題目もあるようです。

そんな政治の産物という側面はさておき、このエコカー自体はなかなかクールなデザインなのです。双子車のような関係トヨタのアギアとダイハツのアイラ。シンプルな内装はコストダウンの努力の結果なのでしょうが、外観は小さいながらも存在感のあるしっかりしたデザインで、このまま東京の高級住宅地あたりに持って行っても十分通用しそうです。スズキのカリムン、ホンダのブリオ・サティヤもなかなかキュートと言えます。

昨年9月以降の各社の販売開始以来販売も順調に推移しており、この3ヶ月(11月〜1月)でLCGCはインドネシアの乗用車販売の20%にもなっています。

今のところ既にクルマを保有しているユーザーの代替や増車がメインのユーザー層の様ですが、始めてクルマを購入するアッパー中間層や中古車からの代替も顕在化していると言われており、
この安価なエコカーがいよいよ今後インドネシアのモータリゼーション旋風を巻き起こすのか注目の的になっています。
(*日産も『ダットサン・GO』 というブランド名/車名を付け、年内の投入を予定している)

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藤井 真治

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