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市場動向 2014年04月03日

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中国ECサイトが1日で1.6億円のバラを販売した方法

山本 達郎(北京龍楽<ログラス>広告有限公司)

2014年のバレンタインデーは、元宵節(旧正月期間の最終日)と重なったため、非常に縁起が良い日とされ、入籍ラッシュとなった。これは約20年に一度のタイミングで重なるとされ、上海でも約5000組が婚姻届を出すなど話題となった。

中国ではバレンタインには男性から女性にプレゼントを贈るのが通例。街中でも、花束や人形を抱えた男性をよく見かけることになる。そんな中、バラを販売するECサイトが新記録を達成している。その名前も「rose only」というサイト。その名の通り、基本的にはバラのみを専門的に扱っている。エクアドル産の高級品種を扱っているとのことで、普通街中で買えば1本数十円で買えるが、このサイトでは1本6000円(!)、 18本2.1万円という強気な価格設定をしている。

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しかも、通常のECサイトであればリピーターを重視し、一度買ってくれた顧客にいかにしてもう一度買ってもらおうかと考えるものだが、このサイトはリピーターを完全に捨てる戦略を取る。『1人につき、一生に1回しか買えない』というのだ。購入する際には、購入者と受領者の名前を登録し、共に1回しか贈れないし、1回しか受け取れないとされている。しかし、ここにポイントがあり、逆に『だからこそ、一生モノの愛を誓える』という意味あいを持たせたのである。

昨年は、最近最もブレイクした女優と言われ、ウェイボーでも2800万人のフォロワーを抱えるヤン・ミーがつぶやきを発信。他にも著名ピアニストにウェイボーでつぶやかせる等して、2013年のバレンタイン期間だけで1億円以上の売上を上げることに成功。

今年はさらに4600万人のフォロワーを持つ俳優の林志穎や、やはり4400万人のフォロワーを持つ有名TV司会者の何炅にもつぶやきを依頼。彼らが共演者にバラを贈ったり、祖母に花束を贈ったりと、写真つきでつぶやいたところ、それぞれ5万回・2万回などと転送がなされる等、ネット上で大きな口コミが起こった。こうして、2月14日の1日だけで1000万元(約1.6億円)のバラを販売することに成功したのである。

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2014年は、バラの他にもチョコレートや人形の商品を追加したり、ウェイシンでも購入が可能になっていたり、オフィスビルのエレベーター前に設置されているTVスクリーンへの広告を投下する等、新たな試みも見られたrose only。約20年に一度のロマンチックな日に、このバラで入籍したカップルも少なくないだろう。来年の新たな仕掛け、そしてさらなる記録の更新にも期待がかかる。
(中国ビジネスヘッドラインより転載)

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