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海外ビジネス コラム

法律・制度 2015年07月02日

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外資規制が緩和? マレーシアへの医療・介護業界の進出

鵜子 幸久(桜リクルート社(マレーシア))

日本からの医療・介護業界の進出について

以前は外資進出規制が強かったこのセクターですが、最近になって政府のスタンスも変わってきたようで、日本からの進出事例が見受けられるようになってきました。

まず医療分野ですが、過去は進出が難しかった小規模医院(クリニック)ですが、規制が緩和され、現地日本人が多数住むエリアではいくつかの日系クリニックが開業しています。もちろん日本の医師免許ではマレーシアではそのまま医療行為は許されていませんが、当地では病院もいわゆる株式会社であるため、日本人が経営・マネジメント、ローカルの医師を雇用して、日本語と日本水準での検査や治療体制が提供できるようになったのは、現地の日本人シニア世代や小さいお子さんを持つ層には頼もしいことだと思います。

マレーシアは国をあげてメディカル・ツーリズムを推進していますし、国民の人口ピラミッド自体はまだ三角形にもかかわらず、東南アジア屈指の肥満大国で成人病比率も非常に高く平均寿命の底上げが滞っている状況なので、今後日本からもっと大規模な病院グループが進出したいということになれば、むしろ税制優遇などのインセンティブなどの特典での歓迎スタンスは強まっていくはずなので、今後注目の分野と言えます。

次に介護分野ですが、高齢化が加速する日本の現状に鑑み、日本政府はフィリピンやインドネシアとEPAを締結し介護人材を多数日本に迎え入れるという施策を続けていますが、これははっきり言って失敗に終わっていると思います。理由は単純で、日本語による日本の資格試験にパスしなければ在留できないという高いハードルを課しているため、外国人の合格率は異様に低く、実質は受け入れる気などないような絵に描いた餅の制度で終わっているからです。最近では痺れを切らした日本の介護施設がマレーシア進出を計画しだす動きが出てきており、現地の有力な大手病院チェーンと合弁して、高級老人ホームや高齢者向けホームを立ち上げていくというニュースが複数入っていますので、こちらも今後の展開が楽しみです。

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鵜子 幸久

(桜リクルート社(マレーシア))

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