市場動向 2015年10月14日
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FCビジネス、ASEANの可能性と中国を見据えた香港戦略について
アジア市場へのビジネス参入
フランチャイズ産業の2014年国際市場価値は、37億9000万米ドルと言われ、すでに確立された事業展開の形態と考えられている。おもな業種としては小売業、飲食業、サービス業となる。
先進国経済では国内のフランチャイズ市場は飽和状態だが、ほとんどのアジアの国ではフランチャイズへの要求が近年高まってきたばかり。中流クラスが豊かになるとともに海外ブランドに人気が集まり、非常に多くのフランチャイザーがアジアに可能性を見出している。
これからの5年でアジア地域は二桁の成長率をあげると予測されており、2019年までにアジアのフランチャイズブランドの数は、アメリカ、ヨーロッパやオーストラリア、ニュージーランドの合計を超えるだろう。
人口増加、手取り所得の上昇、急速な都市化のため、ASEAN加盟国は、国際フランチャイザーの注目を浴びている。この背景にはフランチャイズがビジネスチャンスとしてより強く認識されてきたことも大きい。
またアジアでは、消費者の自由裁量所得が上昇し、それに従って品質、便利さやサービスへの要求も高まっている。
特に飲食業など、中流クラスのニーズや新しいライフスタイルに合わせたサービス業(家事代行など)は、ビジネスポテンシャルが高いと考えられる。
香港のフランチャイズ事情
HKTDC(香港貿易発展局)の調査では、約70の海外フランチャイザーと、香港及び本土にある80の国際フランチャイザーが、広大な中国市場を視野にビジネスチャンスを探しているという事実が見て取れる。
フランチャイズ全体に対して国際的フランチャイザーの割合は87%を占めている。香港の企業は、中国での数十年に及ぶ経験を活かして、海外のフランチャイザーに対してマスターフランチャイジーまたエリアデベロッパーとしての事業も展開し、海外のフランチャイザーをサポート。香港の企業はパートナーとして信頼されており、約31%ものインタナショナルフランチャイザーが、香港のマスターフランチャイジーもしくはエリア開発業者を選んでいる。
(翻訳:柏岡)
※ 本記事は「フランチャイズWEBリポート」の記事に加筆修正を加えたものです。
https://fc.dai.co.jp/
【アジアのフランチャイズ情報サイト】https://franchisemeets.com/ja/
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