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市場動向 2015年11月10日

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ミャンマーのフランチャイズ事情

ダレン ハリス(株式会社Dai)

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フランチャイズはその国の産業を大きく育てる存在である

フランチャイズは今、経済活動の中で一番急速に成長している業界である。雇用創出の速度も速い。アメリカでは、2015年も5年連続で大きく成長(国際フランチャイズ協会の予測では5.1%)すると見込まれる。

英国では2003年から2013年の最新データを見るとフランチャイズの伸び率は、売上高では42%で、実質GDP成長率の11.5%をはるかに超えている。

それでは、ミャンマー、そうアジアのフロンティアと持て囃される収益性の高いアジアの新市場ではどうだろうか。

ミャンマーはフランチャイズの歴史が浅く未開だが、海外からの関心がアツい

フランチャイズ産業で経験が浅いミャンマーは、アジアの隣国に比べると当然ながら後れを取っている。たとえばインドネシアには486のフランチャイズブランドと39000店舗があり、マレーシアは666ブランドで5066店舗、フィリピンは1500ブランドで140,000店舗、そしてシンガポールでは500ブランドで3000店舗ある(フィリピンフランチャイズ協会)。

これらの国の産業はアメリカや英国と同様、雇用を生みだしGDPに貢献している。ミャンマーもそれに倣うべく自国のフランチャイズ協会を設立した。

現在、この協会には課題が多い。この協会は法的権限が限られていて、政府はこの団体を十分に支援しているとはいえない。しかしこれは長い目で見ることが必要だろう。

他国のフランチャイザーは、ミャンマーをアジアに残る未開の市場と見ており、海外から関心を集めている。また、特に日本と韓国の食品関係のフランチャイズが人気である。

そういうチェーンでは、本国オリジナルの味にこだわって他と差別化をはかり、正統派の味を求める消費者に好まれている場合が多い。KFCやスターバックスのような大手企業は、諸費用の低さや競合が少ないというのを参入のプラス要因として、積極的にミャンマーを調査している。

ミャンマーの課題は、行政からのフランチャイズ支援が薄いこと

ミャンマーは5000万以上の消費者人口があり、全企業の97%にあたる中小企業には活気づいている。
これらの中小企業が成長戦略としてフランチャイズの可能性を見出すとしたら、仕組みのしっかりしたフランチャイズの方が望ましいだろう。

現在、国内の主なフランチャイズブランドは50だが、フランチャイズの法令は改善されて、フランチャイズに関しての知識は普及しているので、この数は急速に伸びていくのではないかと期待している。

大統領でエコノミックアドバイザーのアウン・トゥン・テット氏は、「ミャンマーのフランチャイズにおける主な課題としては特定の法律や協会がないことではなく、単にフランチャイズ運営に関する知識がまだまだ不足していることだ」と指摘している。

しかるべき方法をとればフランチャイズの発展を支援することができる。フランチャイズ協会が行政から認知され支援を受けられるべきである。

行政がそれを理解し、これからの数年、フランチャイズがGDP成長に大きく貢献して経済を大きく動かす存在になることを望んでいる。

(翻訳:柏岡)
※ 本記事は「フランチャイズWEBリポート」の記事に加筆修正を加えたものです。
https://fc.dai.co.jp/

【アジアのフランチャイズ情報サイト】https://franchisemeets.com/ja/

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ダレン ハリスだれん・はりす

(株式会社Dai)

<海外フランチャイズの専門家>

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