第3回目のゲストは、スリランカ初の回転寿司店を経営する馬場果奈子さんです。はじめて、馬場果奈子さんにお会いしたのは、スリランカ初の回転寿司店をオープンされて間もないころ、噂を聞いて駆けつけた時でした。スリランカ初の回転寿司店ということで、どこの大手さんが来たのかな？と思ったら、果奈子さんの会社で、軽い衝撃を受けたことを、今でも覚えています。

今回は、スリランカ在住日本人にもかなりの人脈をお持ちで、コロンボの情報通でもある馬場果奈子さんに、彼女自身がコロンボで経営されているナイトクラブ「WHICH WAY WEST」にて、お話を伺わせていただきました。

内海「今日はよろしくお願いします。いつもとちょっと違いますけど……（笑）」
馬場「このビジネスインタビュー見ていました。よろしくお願いします」

内「まず、皆さんにお聞きしていることですが、なぜ、進出先にスリランカを選ばれたのでしょうか？」
馬「夫がスリランカ人ということもありますが、ロンドンからスリランカを見ていて、ビジネスチャンスが沢山あると感じ、チャレンジしてみたいなと思ったのがきっかけです」

内「ロンドンにおられたのですね。そもそも、なぜ、ロンドンにいらっしゃったのですか？ そして、なぜロンドンからコロンボへ移られたのでしょうか？」
馬「もともとアジアの国に魅力を感じていたのですが、いろいろな国の求人に応募していたところ、たまたまロンドンのホテルでの採用が決まり渡英しました。ロンドンで縁があり結婚し、いくつかの職務経験を経て2006年に日本レストランをオープン、この経験をスリランカでも生かしたいと思いました。そして、どうせやるなら何か新しい事をという思いから、スリランカ初の回転寿司をやってみようと思い、2013年にスリランカに移住してきました」

内「そのようにして、2014年にスリランカ初の回転寿司店をオープンされたのですね。オープン当初、私も足を運びました」
馬「覚えていますよ～（笑）。ちなみに、私たちのお店がオープンしたあと、いくつかの新たな日本レストランがオープンしまして、現在ではほぼすべての5つ星ホテルが日本料理を提供しており、かなり日本料理が浸透してきていますね」

内「スリランカ初の回転寿司店は、どのような店舗として始まったのでしょうか？」
馬「日本食は、食材の原価が高いのですが、私たちはローカルな食材なども使って、ある程度価格を抑えて、今まで日本食を食べていなかった方々にも来ていただきたいというコンセプトになっています」

内「オープン後の反響は、どうだったのでしょうか？」
馬「最初の1～2ヶ月は毎日ほぼ満席でした。スリランカは、新しいお店が出来ると最初は様子を見にくるんです。落ち着いて来た後が大切なのですが、来店者数が思いのほか伸びず、これは日本食だけでは難しいのかな、と思いました……」

華々しい「スリランカ初の回転寿司店」オープンではありましたが、オープン景気後、来店者数が伸びずに、苦労されました。この事態にいったいどう立ち向かわれたのか？ どのように立て直したのか？ 次回詳しくお聞きしていきます。
　

【プロフィール】：馬場果奈子

1995年渡英、5つ星ホテル、日本航空（ヨーロッパコールセンター）、あさひ銀行（ロンドン支店）勤務などを経て、2003年頃から日本から英国へ中古車の輸入、イギリスのクラシックカーをオーストラリアへ輸出などのビジネスを行う。

2006年 Poppy Hana Japanese Restaurant一号店をロンドンにオープン
2008年 英国内にて精力的に不動産投資を開始
2013年 スリランカ・コロンボに移住
2014年 Poppy Hana Japanese Restaurantコロンボ店をオープン
2015年Poppy Hana Japanese RestaurantをUrban Kitchenへ移転
2016年Which Way Westカフェ・パブ・ラウンジをオープン
2016年 UKHR Solutions (Pvt) Ltd.を設立
2016年 Urban Kitchen （Pvt） Ltd.を買収

【所属】
・TOKYO FUSION LTD. / PROPERTY DEVELOPMENTS（英国）
・POPPY HANA JAPANESE RESTAURANT（英国・スリランカ）
・SHERIFDEEN HOLDINGS (PVT) LTD.（スリランカ）
・WHICH WAY WEST / CAFÉ PUB LOUNGE（スリランカ）
・UKHR SOLUTIONS (PVT) LTD（スリランカ）
・GLEN 58 GUESTHOUSE IN KANDY （スリランカ）
・URBAN KITCHEN (PVT) LTD （スリランカ）

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