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海外ビジネス コラム

市場動向 2012年09月20日

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テレビショッピングで台湾進出! 日本商品が飛ぶように売れる理由とは?

阪根 嘉苗(アジアンブリッジ株式会社)

今、日本のお隣の国台湾で、日本メーカーの商品が大人気だということをご存知でしょうか?
それもテレビショッピングで高額の商品が飛ぶように売れるのです。

例えば、1個13万円のバッグや1セット10万ほどする真珠がみるみるうちに完売になるのです。
これらはどれも日本製の商品。弊社が台湾のテレビショッピングへの進出を支援したお客様の商品です。

日本ではモノが売れなくなってきていると言われている昨今。

なぜ日本よりも所得水準が低く人口の少ない国台湾で、日本のテレビショッピングでも売りづらいような高額商品などが飛ぶように売れているのでしょうか。

私たちのこれまでの経験から、少しこのコラムの中でご紹介できればと思います。

1、  台湾は親日的な国 日本の商品はクオリティーが高いという印象を持たれている。

・博報堂『Global HABIT(グローバルハビット)』のレポートによると、台北はメイドインジャパン志向が最も強い都市となっています。
この背景には台湾と日本の歴史的な結びつきから始まり、現在にいたってはサブカルチャーの台湾への流入が活発なことで日本への関心と信頼性が高くなっています。

【日本の商品=(安全・高品質・ブランド品)というイメージがある】
見栄っ張りな台湾人にとっては日本の商品を手に入れることで満足感や安心感を得られることも日本人気の要因の一つです。

2、  テレビショッピングの市場が伸びている

【業界の競争が近年激化】
台湾には24時間テレビショッピングを放送しているテレビ会社が4社、トータルで9チャンネルあり、各テレビショッピング会社が競い合い、しのぎを削っています。これらのテレビショッピング会社はどれもここ5年ほどで急激に成長してきています。

【商品のクオリティーコントロールがしっかりしている】
商品のクオリティー管理がしっかりなされていて、消費者にはテレビショッピング=良質なものが売っているという印象が根付いています。
また、10日前後のクーリングオフ期間も設けられており、消費者がテレビショッピングでの買い物で失敗をするようなことが無く、安心して買い物を楽しめます。

【台湾は物流、決済のインフラが整っている】
国土が狭い台湾は早くから物流のインフラが整い、離島でなければ1日で台湾全土どこでも商品が届きます。配送ミスもめったにありません。
また、決済においてもコンビニ大国の台湾はコンビニ決済が充実しており、カードを所持していない人でも通販で買った商品の決済に困ることはありません。もちろんクレジット決済や代金引換決済も当然のように利用できます。

3、顧客心理を計算しつくした番組づくりと、やや誇大な表現手法が台湾の消費者の購買意欲をかきたてる

【日本ほどテレビ上の表現が厳しくない】
台湾は台湾の広告表現の規制ルールがありますが、日本ほど厳しく規制されていません。
よって、日本では表現できないような消費者の購買意欲をかきたてる表現も台湾では表現が可能です。
ただし、化粧品や健康食品に関しては日本と同じく表現に関する規制がありますので気をつけなければいけません。

上記のような理由により、日本のメーカーが近年多く台湾のテレビショッピングで海外販売デビューをし、商品が飛ぶように売れているのです。

ただ、台湾には台湾の売り方があるので、値段設定や表現方法を間違えてしまうと全く商品は売れません。

次回のコラムではその売り方という部分にフォーカスしてご紹介していきたいと思います。

このコラムの著者

阪根 嘉苗

阪根 嘉苗

(アジアンブリッジ株式会社)

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