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海外ビジネス コラム

市場動向 2013年02月05日

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ビジネスチャンスが拡大! 統計に見るブラジル市場進出の魅力

萩島 貴(アヴァンテ株式会社)

ビッグイベント目白押しの資源大国ブラジル

日本から見て地球の反対側に位置する国、ブラジル。ブラジルといえば、サッカー、サンバ、ビーチというイメージが強いですが、実はブラジルが持つ魅力はそれだけではありません。

ブラジルは鉄鉱石などの天然鉱物資源が豊富にあり、石油も自給している資源に恵まれている国なのです。

また、トウモロコシや大豆、牛肉の生産・輸出量はいずれも世界上位に位置し、ブラジルは今や世界有数の農畜産物供給国となっております。さらに、森林資源、水資源にも恵まれており、地球上の真水の20%がブラジルにあると言われております。

このような国の豊かさを支える資源などの魅力に加え、ビジネスの面でも、年々魅力度が高まってきております。

2012年に68カ国1330社の社長を対象に実施したアンケート*1では、ブラジルは米国、中国に次ぐ3位の重要性を持つ市場という結果でした。ブラジルを重要と返答した社長の割合は15%となり、31%を記録した米国、23%の中国に次ぐ割合を記録したのです。12%になったドイツ、10%のインド、6%の英国をブラジルが上回る結果となりました。

2014年のサッカー・ワールドカップ開催、2016年のリオデジャネイロでのオリンピック開催を控え、巨大なインフラ投資プロジェクトが目白押しとなっており、ブラジル経済が益々活気を帯びていることも背景となっておりますが、市場規模の大きさも魅力のひとつです。

 

データからも裏付けられる確かな成長率と、市場の魅力とは?

ブラジル地理統計院(IBGE)によれば*2、2009年のブラジルの人口は1億9179万6000人となっています。特筆すべきは、30歳以下の人口比率が55.2%と過半数を占めているということです。今後、この年齢層が、ボリュームゾーンとして消費市場を牽引していくことが大きく期待されます。

さらに、近年政府が実施した、貧困層支援策により、いわゆるCクラスと言われている中間層の割合が拡大し、2003年時点では37.6%だったものが、2010年には50.5%と過半数を占める割合になっており、購買力の底上げや、正規雇用の増加に繋がっています。貧困層支援策は中間層の拡大だけでなく、貧困層の減少にも好影響を与え、最下層のEクラスの割合は2003年に28.1%だったのが、2010年には15.3%まで低下しております。

このように、ブラジルビジネスを支える環境が、ブラジル経済の発展を後押ししており、ブラジルでのビジネスチャンスの拡大に繋がっております。

*1 PwC社が実施した「第16回 世界CEO意識調査」より

*2  IBGE, “Pesquisa National por Amostra de Domicilios, v.30, 2009”

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萩島 貴

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