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海外ビジネス コラム

市場動向 2012年06月06日

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日本企業の進出が相次ぐマレーシアの実情

鵜子 幸久(桜リクルート社(マレーシア))

マレーシアはアジアの中では最も起業と生活がしやすい国であると言われています。日本ではこの国の情報が少ないため

■「会社をつくるためには現地資本、パートナーが必要???」
■「日本から、また日本への送金規制があり自由がない???」
■「日本人はマレーシアの不動産を所有できない???」

などの誤った情報が流れていますが、これらはすべて間違った情報です。正解は・・・・・

◯「日本人単独で会社が設立でき、自由に事業を行える」
◯「日本からも、日本へも事業資金や個人資産の送金を自由に行える」
◯「日本人でも不動産を自由に所有できる(件数制限なし)」

と、マレーシアは日本人の安全と機会と自由と権利が保障されているアジアでも有数の国です。
政情不安や共産国のような各種規制・法改正はなく、ルックイースト施策に基づき、日本からの進出を歓迎している世界一の親日国です。その暮らしやすさは、マレーシア・マイセカンドホームプログラム(リタイアビザ)にて老後をここで過ごし始める日本人の急激な増加が物語っています。
経済成長は著しく国民はどんどん富裕化しており、これからの人口増加率は実はアジアでトップのため日々すごい勢いでマーケットが拡大しています。またマレーシアを起点にすれば、中国・インド・中近東・アセアンといったすべてのアジア新興マーケットをもコントロールできます。

★進出企業 業種タイプの変遷(過去30年間)
第1グループ
マレーシアの安い労働力を前提に製造拠点を日本国内から当地に移し進出
(主に大手製造業・中堅製造業)

第2グループ
第1グループの企業に部品などを供給する下請け企業が追って進出
(主に中小製造業・零細製造業)

第3グループ
主に第1・第2グループの企業に対しサービスを提供するために進出
(金融業・運輸倉庫業・通信業・建築業・流通業・エンジニアリング業・広告代理業・印刷業など)

第4グループ
第1~3のグループとは異なり、マレーシア人の消費力・購買力の急激な向上を背景に進出
(飲食業・卸売小売業・教育産業・美容医療産業・娯楽産業・ソフト開発業・デザイン業・他サービス業など)
現在は第4グループの進出が始まっている!(=シンガポール化)

*マレーシアというと家電や自動車関連が有名ですが、いまや非製造業が製造業の進出を上回っています。
*日本の多くの産業や商材・サービスが数年遅れてマレーシアに上陸しているのが顕著です。
*上記に共通しているのは、現地の日本人よりもローカルマーケットに特化した戦略をとったことです。

★新規進出企業の顔ぶれ(一例)
? ユニクロ (衣料品)
? 無印良品 (雑貨)
? ワタミ (居酒屋)
? ミスタードーナツ (ドーナツチェーン)
? ダイソー (100円ショップ)

? オートバックス (カーショップ)
? カプリチョーザ (イタリアンレストラン)
? ヤマノエステサロン (エステティック)
? 楽天 (ネットモール)
? ドリコム (ゲームアプリ開発)

このコラムの著者

鵜子 幸久

鵜子 幸久

(桜リクルート社(マレーシア))

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