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- 日本とマレーシアを繋ぐインフルエンサーマーケティング事業「BRIDGE STORYZ」
独自のインフルエンサーネットワークを駆使した「BRIDGE STORYZ」
2018年より、東南アジア専門インフルエンサーマーケティング事業である「BRIDGE STORYZ」を本格的にスタートさせました。
このサービスを簡単に説明しますと、東南アジア市場向けに、「日本のサービス・施設・商品を効果的に時代&市場にマッチした方法でPRしたい」という日系企業様向けのサービスとなっております。
2013年にマレーシアにて弊社「JMK Consulting」を立ち上げて以来、女性限定のマレーシア進出支援(語学留学・インターンシップ・起業)を始め、通訳、ビジネス視察アレンジ&アテンド、市場調査、SNSマーケティング、SNSアカデミーなど様々な事業を行ってまいりました。
そのような中、ここ2年間で、インフルエンサーマーケティング関連のお問い合わせ・ご依頼が急激に増加し、ご依頼のみで50案件以上のサポートに携わりました。この2年間でつちかってきた独自のノウハウとインフルエンサーネットワークを元に、今年より本格的に「BRIDGE STORYZ」として事業化することとなりました。
日本を遙かに凌駕する東南アジアのSNS事情とは…?
そもそも東南アジアでは、若い世代ほどテレビを見る習慣があまりなく、そのほとんどがインターネットを通して情報収集をしています。
さらにSNSの場合だと、先進国である日本と比較してもその利用率が高く、利用時間も圧倒的に長いのが特徴となっています。具体的には、日本の1日48分に対し、東南アジアは1日150分となっています。
つまり、日本の3倍以上の時間をSNSに費やしていることから、東南アジアのプロモーションにおいては、SNSやインフルエンサーを活用したマーケティング方法がより効果的なのです。
また、弊社に所属するインフルエンサーは総フォロワー数が4,500万人おり、Instagramのみならず、Facebook、ブログ、YouTubeなど様々なプラットフォームを所有しています。ご存じのとおり、ここ東南アジアでも各プラットフォームによって利用層が大きく異なるため、より幅広い層にリーチすることを可能にしています。
2020年の東京オリンピックを控えた日本が推進しているインバウンドから、既に東南アジアへ販路開拓をされている商品を始め、飲食店や美容関連のお店のPR。さらにはイベントの企画立案から会場の手配。それらに加えてインフルエンサーのキャスティングから彼らを起用した東南アジア限定の商品プロデュース&コラボなど、これまでに様々な案件を実施してきた実績がございます。
おもなクライアントは、テーマパーク、鉄道会社、ホテルグループ、製薬会社、化粧品会社、アパレル会社、飲食店となっており、インバウンドに関しては、博報堂、訪日ラボ、グローバル・デイリー、旅行会社のHISなど、心強いパートナー企業様が多数いらっしゃいます。
日本人とマレーシア人のハーフとして
先述のように「BRIDGE STORYZ」の運営元である「JMK Consulting」を、2013年にマレーシアにて設立しました。代表である私・今西は、日本人の父と中華系マレーシア人の母を持ち、人生の半分ずつを両国で過ごしてきた経験がございます。
日本人とマレーシア人のハーフとして、幼少期からグローバルな環境で育った生い立ちを活かした、両国の文化・風習を把握した視点を強みとして、「JMK Consulting」を設立いたしましたが、起業の背景には、マレーシアで会社を経営している父の影響がありました。
今から思えば、あの時の「父の一言」がきっかけで、私の人生は大きく動き出したのです。
父親からの意外な一言で大きく変わった人生
当時21歳だった私は、日本のアパレル業界で働いていました。ファッションが大好きで若かった私は、「将来はマレーシアで自分のお店を持って日本のファッションを広めたい!」という思いから、17歳から勤めていた五つ星ホテルでの仕事(セールス&マーケティング部)を辞めて、日本のアパレル業界で経験を積むために、一人で日本へと帰国していたのです。
それから3年が経ったある日、マレーシアにいる父から「会社を手伝ってくれないか?」というシリアスな話が舞い込んできました。
「自分のアパレルショップを持ちたいなら、アパレルの知識や経験だけでなく、ビジネスの経験や基礎知識を学ぶ事も大切。ファッションが好きならアパレルのお店は趣味として経営するのがちょうどいい。そのためには、比較的確実に稼げるビジネスをやる必要がある。その第一歩として、お父ちゃんの会社を手伝っていろいろと経験を積んだらどうだ?」
そんな父からのアドバイスを受けて、私はマレーシアに戻る決意をしたのです。
しかしマレーシアに戻った初日、父が私に放った衝撃の一言。
「で…何のビジネスをするのか決まったのか?」
え? 会社を手伝うって話じゃなかったの…? 一瞬頭が真っ白になりました…。この父の一言がきっかけで、私の人生は大きく変わり始めました。
個人ブログが発端となった「女性限定マレーシア進出支援」
それからは独学で一からビジネスを勉強し、時に父にアドバイスを求めながら、お小遣い稼ぎ程度ですが、現地人向けのパーソナルファッションスタイリストをするなど、模索を続けながら、あらゆるビジネスで試行錯誤を繰り返しました。
そんなある日、仕事の息抜きとして、アメーバブログで「マレーシアライフスタイル」というブログを始めました。日本人の父と中華系マレーシア人の母を持ち、人生の半分ずつを両国で過ごしてきた、「今マレーシアにいる自分ならではの目線で、マレーシアの情報を日本人に伝えられたら…」と思い、最初はほんの趣味程度でブログを書き始めたんです。
やがて、日に日に読者が増えて、嬉しいことに、読者から様々な相談が来るようになりました。その内容も、生活全般を始め、語学や就職など多岐に渡るものでした。そのような相談を受ける中で、以前勤めていたホテルの求人募集を掲載したところ、想像を遥かに超える数のお問い合わせや応募が殺到しました。そして驚いたことに、そのほとんどが女性だったのです。
「こんなにもマレーシアや海外でキャリアアップをしたい女性がいるんだな…」と実感した私は、感銘を受けると同時に「この人たちの為に自分がオンライン上でできることは限られている…」と痛感しました。
やがて「私自身の生い立ちを活かし、同じ女性として、未熟ながらも親身に寄り添ったお手伝いがしたい」という思いがどんどん強くなりました。
当時23歳だった私は、思い切って自らの会社である「JMK Consulting」を設立。「女性限定マレーシア進出支援」を事業のひとつとしてスタートさせたのです。
お互いが理解し尊重し合うことで最強のチームができる
起業当初は、資本力が弱く、従業員を雇えなかったこともあり、企画・営業・広報を含めたすべてのコンサル業務を一人でこなす必要がありました。当時は体力的にも精神的にも辛かった記憶があります。
また、マレーシア人と日本人の中間に立つ役割が多いため、双方の文化や風習を背景とする価値観の違いを、お互いに理解してもらった上で調和へと導くことにも苦労しました。
実際にあったケースをお話ししますと、ある日系大手広告代理店とご一緒した際、当時、現地に進出してきたばかりの大手日系コンビニチェーン店での広告出稿の手配と交渉を弊社が承りました。
仮に日本であれば、オープンしたばかりで、デジタルサイネージもまだ未使用なコンビニであっても、あらかじめ予定された日時を迎えれば、完璧な映像が流れるでしょう。それが日本では当たり前です。
しかし、ここは海外であり、マレーシアです。日系企業とはいうものの、現地企業との提携による事業展開であり、担当者も現地のマレーシア人。おまけに進出してきたばかりで、まだ体制も完全に整っておらず、なおかつデジタルサイネージを活用するのは今回が初めてという状態です。
結果から言いますと、初日は映像を流すことができませんでしたが、現地の担当者の立場からすれば、あらゆることを調整しながら精一杯やってくれていたのです。しかし、そういった事情を日本側に説明するのに大変な苦労をした憶えがございます。
海外でビジネスをする場合は、「日本では当たり前」という固定観念を捨てる必要があります。むしろ当初の希望通りにできた場合は、「ラッキー!」と思うくらいの余裕を持つ必要もあるのです。
確かにマレーシアの人々は、日本人に比べて、時間にルーズで自己の権利を優先する人が多いかもしれません。けれど理解していただきたいのは、彼らの価値観で一生懸命にベストを尽くしているということ。
彼らの多くはフレンドリーで家族想いであり、良い意味で適当で、時にはとんでもない発想をすることも、見方を変えれば素晴らしい長所としてとらえることができます。
双方がきちんと理解し合い、互いに尊重することで、初めて日本人とマレーシア人の長所が調和した「最強のチーム」ができるのです。
海外進出をする日系企業にとって、現地ローカルとの密接な関係性の構築は、ビジネスの成功において、まずクリアすべき大きな課題のひとつであることは間違いありません。
また、海外進出にあたって、完璧に現地視察および市場調査を行い、どれだけ戦略構築などに労力と時間を費やしたとしても、そのまま思い通りに事が運ぶことはまずあり得ません。そういった問題を乗り越える為にも、忍耐力とある程度の資本力は必要不可欠です。
さらに、仮に日本である程度成功していたとしても、それまでの経験や知識はいったん横に置き、少しずつ築き上げたプライドがあれば思い切って捨ててしまうこともオススメします。後々の正しい判断を妨げる固定観念を排除し、あえて初心に戻った上で、ここからはゼロからのスタートとして挑戦する心構えこそが大切だと、私自身は思っています。
日本とマレーシア、東南アジアを繋ぐ
弊社の掲げるミッションは、ただひとつではありますが、とても壮大かつ意味のあるものと信じています。
日本とマレーシアを、そして東南アジアを繋げること。
日本人とマレーシア人のハーフとして、そして人生の半分を両国で過ごしてきた者として、日本とマレーシアを、そして東南アジアを繋げることへの想いは、人一倍持っていると自負しています。
私は日本の素晴らしさを知っていますし、東南アジアの足りない部分も知っています。
日本というブランド、そして日系企業のサービスや商品の品質や技術のレベルは、世界基準で見ても非常に高いことは一目瞭然です。
私の第二の故郷であるマレーシアを始め、今後まだまだ可能性を秘めている東南アジアの人々に、そのことをもっと知って欲しい。そして日本の素晴らしいサービスや商品を利用してもらうことで、東南アジアの人々の生活がより豊かに便利になってくれたら嬉しい。それこそが、私がこの事業を運営する原動力であり、果たすべきミッションでもあると思っております。
日本はまさに宝箱のような国です。しかし、海外で成功している日系企業はほんの僅かで、まだまだその宝箱の存在や素晴らしさは充分に知られてはいません。
「BRIDGE STORYZ」の実績は、スタートしてから2年半と、まだまだこれからですが、「日本とマレーシア、東南アジアを繋ぐ」ことをベースにした様々な取り組みを通して、日本の素晴らしさをマレーシアを含めた東南アジアの国々に伝えていく活動を続けていきたいと思っています。
将来の夢は、世界中にあるチャイナタウンのように、まずは東南アジアの国々に「ジャパンタウン」を作ることで、素晴らしい日本文化をもっと海外に浸透させていけたら、もう人生で思い残す事はありません(笑)
企業名 | JMK Consulting |
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業種・業態 | コンサルタント業 |
進出国 | |
事業内容 | ・コンサルティング業 |
法人設立年 | 2013年10月(マレーシアにて) |
海外進出時期 | 2012年1月 |
海外所在地 | 33-01, 33rd Floor, Menara Keck Seng 203, Jalan Bukit Bintang, 55100 Kuala Lumpur Malaysia. |
代表者 | 今西 佳子 |
資本金 | 100万円 |
電話番号 | +6016 620 1148 |
URL | https://www.keiko-officialwebsite.com/ https://www.bridgestoryz.com/ |
依頼したサポート内容 |