海外進出企業インタビュー

掲載日:2024年11月20日

海外進出企業

今の若い人は「Digima〜出島〜」があって羨ましいです| Rising Ramen Sdn Bhd

若い頃の築地市場での修行や青年海外協力隊での派遣を経て、マレーシア・ボルネオ島でラーメンを主体とした日本食レストラン「Rising Ramen」をオープンさせた、森岡一彦さん。豚骨ラーメンと日本風の内装で地域に愛されるお店を築き、10年以上にわたり経営を続けてきました。現在は事業譲渡を視野に入れつつ、次世代に自らの経験を伝えたいと考えています。

長年に渡って、海外進出に必要な情報収集やパートナー探しの難しさを身をもって体験してきた森岡さん。これから海外を目指す人々へのエールと共に、海外進出の大先輩である、そんな森岡さんならではの「Digima〜出島〜」の価値について語っていただきました。

森岡 一彦

プロフィール

Rising Ramen Sdn Bhd

代表

森岡 一彦

岡山県出身。築地市場での修行後、青年海外協力隊として世界各国に渡航。その後、中東やヨーロッパにて輸出入事業やエネルギー開発事業に従事。
2006年、JICA(国際協力機構)のボランティアでマレーシア・ボルネオ州政府に派遣され、国際貿易振興プロジェクトに参画。JICA任務終了後は環境改善業務を自身で立ち上げ、その事業と並行して2014年10月にラーメンを主体した日本食レストラン「Rising Ramen」をオープン。現地では珍しい豚骨ラーメンと日本風内装で地域に親しまれる人気店として成長させる。

青年海外協力隊で世界中を渡航! その後マレーシアにて「ラーメンレストラン」を開業

編集部
森岡さんはマレーシアのボルネオ島にてラーメンを主体とした日本食レストラン「Rising Ramen」を10年以上続けていらっしゃいます。この事業を現地にてスタートさせたきっかけと、これまでの経緯を教えて下さい。
森岡さん
JICA(国際協力機構)のボランティアとして派遣されたことが、この土地(マレーシア・ボルネオ島)住むきっかけでした。2006年から3年間、サラワク州政府で国際貿易開発計画に取り組みまして、その後も環境改善関係の仕事でここに留まりましたが、2014年に、息子から「ラーメン屋をやってみないか」と声をかけられたことが、ここでの日本食レストランを始めるきっかけです。

それまで飲食業は専業としたことはありませんでしたが、息子がオーストラリアなどで学んできたラーメンを食べてみると非常に美味しく、「これは面白い」と感じたのを覚えています。それから10年以上が経ち、現在に至りますが、ここボルネオでは豚骨ラーメンのような料理は当時ほとんど知られておらず、新しい挑戦となりました。

最初は「自分なんか皿洗い程度しかできない」と周囲には言っておりましたが(苦笑)、家族やお店のスタッフと協力しながら経営を軌道に乗せるよう努力を続けてきました。個人的に飲食業は未知の領域でしたが、「美味しいラーメンを現地の人にも味わってもらいたい」という思いから挑戦した結果、おかげさまで今では地域の方々にも親しまれるレストランにもなり、10年以上続く事業に育てることができました。

「Digima〜出島〜」に問い合わせた後の〝スピード感〟に感銘を受けました

編集部
そんな森岡さんが、この度「Digima~出島~」にお問い合わせをくださったのは、どういった理由から?
森岡さん
私がすでに70歳を過ぎたことや、昨年日本に住む母が亡くなり実家が無人になったことをきっかけに、日本に帰国して家を整理する必要性を感じるようになったことですね。そして、長年経営してきたこの店を、自分の替わりに誰かが引き継いでくれて、新しい形で活用してもらえれば…と考えるようになったんです。そのような状況で、事業譲渡についての情報を集める中で、「Digima~出島~」さんをインターネットで見つけました。

具体的には「M&A 海外進出」といったキーワードで検索している際に見つけたのですが、サイト内に掲載されている海外進出に関する情報がとても充実している点に驚きました。

正直、当初はそれほど期待していなかったのですが(苦笑)、問い合わせフォームに相談内容を書き込んだところ、コンシェルジュの方から非常に迅速に対応いただけたことに感銘を受けました。メールの次は、コンシェルジュの方とのZOOMでのヒアリングを経て、その後すぐに企業をマッチングしていただけたことで、複数の海外進出サポート企業の方々からご連絡をいただくことができました。

若い頃からJICAの青年海外協力隊でお手伝いをしたり、自分でもいくつかの事業を立ち上げた経験から、海外現地で信頼できるパートナーや情報を見つけることの難しさは、身に染みてわかっているつもりです(苦笑)。そのスピード感に感銘を受けました。

現時点では、事業譲渡に関する具体的なお話はまだ進んではおりませんが、「Digima〜出島〜」さんのようなサイトを通じて商談をさせていただけたことに大変感謝をしております。

私が若い頃に「Digima〜出島〜」があればどれほど助かったことかと思います(笑)

編集部
森岡さんのような、海外進出の大ベテランの方にそう言っていただけると、我々としても非常に励みになります。
森岡さん
いえいえ、本当にそう思っていますよ。先ほど申し上げたように、若い頃から海外で活動してきましたが、当時は情報が少なく、現地でのパートナー探しや信頼できる情報源を見つけるのが本当に大変でした。例えば、マレーシアで事業を立ち上げた際も、現地のビザの手続きや取引先との調整など、ほとんど自分で試行錯誤しながら進めるしかありませんでした。

その点、「Digima〜出島〜」さんは、海外進出や事業譲渡に必要な情報がひとつのサイトにまとまっているだけでなく、ネットワークを通じて適切なパートナー企業を迅速に紹介してくれる。今の若い人は「Digima〜出島〜」さんがあって羨ましいです。この仕組みが、私が若い頃にあればどれほど助かっただろうと思います(笑)

また、海外進出に関する具体的で実践的な記事や資料が揃っているのも素晴らしいですね。こうした情報があることで、次の一歩を踏み出す際の不安が軽減されると思います。実際、私も「こういう仕組みがあれば、もっと多くの日本人が海外で挑戦できるだろうなぁ」と感じた次第です。

これから海外進出を目指す方はもちろん、私のように事業譲渡を考えている方々にとっても、「Digima〜出島〜」さんは本当に心強い存在だと思います。

これから海外進出を目指す方は「ぜひ失敗を恐れずに挑戦してほしい」

編集部
「Digima〜出島〜」は〝海外進出に成功する日本企業を1万社つくる〟というミッションを掲げて活動しています。最後に、かつての森岡さんのような海外進出を志す方々へのメッセージをお願いします。
森岡さん
海外で何かを始めることには、期待や希望だけでなく、不安や困難もつきものです。ただ、実際に一歩を踏み出してみると、新しい文化や価値観に触れることで得られる経験や成長は計り知れないものがあります。私も若い頃、何もわからない状態で海外に飛び出しましたが、そこでの出会いや学びが今の自分を作ってくれたと感じています。

これから海外進出を目指す方には、ぜひ「失敗を恐れずに挑戦してほしい」とお伝えしたいです。現地の文化に敬意を払いながら、自分の強みや日本の良さを活かしていくことで、多くの可能性が広がるはずです。また、今は「Digima〜出島〜」さんのように、信頼できるサポートを提供してくれるプラットフォームもあります。こうした仕組みを活用することで、より安心して挑戦できる環境が整うのは本当に心強いことだと思います。

事業譲渡については、特に急いでいるわけではありません。私は日本に戻る準備を進めていますが、まだマレーシアに少なくとも200日は滞在する予定があります。その間に良いご縁があれば嬉しいですが、焦らずにじっくり進めていきたいと考えています。

今の店舗は内装も整っており、現地の方々に親しまれているお店です。ゼロから始めるよりもスムーズにスタートできる環境は整っていますし、情報提供や現地での手続きについてもサポートするつもりです。そのように、次に引き継いでくださる方が現れた際には、万全の形でお渡しできるよう準備を進めています。

譲渡のタイミングや形式については、良い話があればそれに応じる形で進める予定ですし、それまでは現状の経営を続けていこうと思っています。焦らずに良いご縁があることを期待しています。

ぜひ皆さんも、世界で挑戦する楽しさや充実感を味わってほしいと思います。そしてその際には、「Digima〜出島〜」さんを活用していただければ、きっと力強いサポートになるはずです。
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