海外進出事例集

ユニメディア提供

IT・通信業

モンゴルを起点とした仮想通貨マイニングサービス事業

株式会社ユニメディア

今回は、モンゴルにて、仮想通貨マイニング支援サービス事業を開始した『株式会社ユニメディア』の海外進出成功事例をご紹介します。

オンラインにおける成果報酬型広告をメインとした広告事業を展開している同社は、2013年よりモンゴル・ウランバートル市に駐在員事務所を開設。

2016年には、100%子会社であり開発拠点でもある「Unimedia Solutions LLC(以下UMS)」を設立し、2018年6月より、仮想通貨マイニング支援サービス「Prime Mining(プライムマイニング)」をスタートさせました。

そもそも、なぜモンゴルなのか? 世界的にニーズが高まっている仮想通貨市場における「マイニング」の支援サービス事業に参入した背景に加えて、同社がモンゴルを進出先に選んだ理由についてもうかがいました。

2018年7月27日

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今回は、モンゴルにて、仮想通貨マイニング支援サービス事業を開始した『株式会社ユニメディア』の海外進出成功事例をご紹介します。

オンラインにおける成果報酬型広告をメインとした広告事業を展開している同社は、2013年よりモンゴル・ウランバートル市に駐在員事務所を開設。

2016年には、100%子会社であり開発拠点でもある「Unimedia Solutions LLC(以下UMS)」を設立し、2018年6月より、仮想通貨マイニング支援サービス「Prime Mining(プライムマイニング)」をスタートさせました。

そもそも、なぜモンゴルなのか? 世界的にニーズが高まっている仮想通貨市場における「マイニング」の支援サービス事業に参入した背景に加えて、同社がモンゴルを進出先に選んだ理由についてもうかがいました。

旧来の「マスメディア」ではなく、次世代に対応した「ユニメディア」として

「株式会社ユニメディア」は2001年4月に代表の末田が創業した企業です。

ユニメディアの「ユニ(UNI)」とは、「マス」に向けた画一的なものではなく、より個別な「ユニ(単一)」の情報を発信することを意味し、将来的に現在の多種多様なマーケティングを「UNIFIED(統合)」していくことを目標としています。そこには、いわゆる旧来の「マスメディア」ではなく、次世代に対応した「ユニメディア」として、人々の生活と世の中に貢献していくという、末田の想いが込められています。

弊社が手がける事業は大きく分けて、プロモーション事業とソリューション事業のふたつ。具体的には、スマホ広告ソリューション事業とアド・テクノロジー事業の双方にて、成果報酬型広告をメインとした広告事業を展開しています。

また、主な取引先も、携帯キャリア大手を筆頭に、地方自治体など多業種に渡っているのが特徴です。

2018年6月 モンゴルを起点とした仮想通貨事業「Prime Mining(プライムマイニング)」の提供を開始

現在は、先述の事業に加えて、業界黎明期から蓄積してきたネットワーク、マーケット分析力、サービス運営運用ノウハウ、マネタイズ力を活かした新規事業にも着手しており、国内においては、大規模クラウドソーシングネットワークを活用した、新しい時代に対応したBPOサービスを立ち上げています。

そして海外では、モンゴルに設置した海外開発拠点を活用することで、ソフトウェア領域のみならず、IoTおよびウェアラブル関連の研究開発にも積極的に取り組んでおります。

そして2018年6月、モンゴル国内を起点としたIT事業として、仮想通貨マイニング支援サービス事業である「Prime Mining(プライムマイニング)」の提供を開始しました。

マイニングに最適な環境を持つモンゴルより、コストを抑えたマイニング環境を提供

「Prime Mining(プライムマイニング)」とは、仮想通貨マイニング支援サービスであり、具体的には、マイニングを行うにあたって有利な条件に恵まれたモンゴルにて、コストを抑えたマイニング環境を、日本を中心としたユーザーの皆様に提供するサービスになります。

そもそも「マイニング」とは、ビットコインやイーサリアムといった仮想通貨において、新規の取引状況を解析し、「ブロックチェーン」と呼ばれる取引台帳に記録することを指します。

仮想通貨は、すべての取引記録を取引台帳に正確に記録することで、その整合性を管理しています。端的に言ってしまえば、マイニングなしでは、仮想通貨が世界中に流通することは不可能とも言えます。

それらの記録作業は、金などを掘る作業のイメージになぞらえて、「マイニング(採掘)」と呼ばれていますが、その記録にはコンピューターを駆使した膨大な量の計算を必要とするため、その計算処理を成功させた「マイナー(採掘者)」には、報酬として新たな通貨が支払われるのです。

近年、仮想通貨における「マイニング」のニーズは非常な高まりを見せており、世界中から様々な企業が事業参入を果たしています。

このような環境のなか、弊社は2013年よりモンゴルに進出しております。2016年には100%子会社である「Unimedia Solutions LLC」(以下UMS)を設立。そのUMSが、モンゴル国内のIT開発会社として、業界トップクラスの規模へと成長したと判断した2018年6月、マイニング事業への参画を決定いたしました。

それが先述した、仮想通貨マイニング支援サービス「Prime Mining(プライムマイニング)」となります。

マイニングに関心のある多くのユーザーのニーズに応えるサービス

今回、私たちが提供を開始する、仮想通貨マイニング支援サービス「Prime Mining(プライムマイニング)」とは、マイニングに有利な条件を持つモンゴルにて、コストを抑えたマイニング環境を提供するサービスです。

本サービスは、マイニングに興味があるものの、技術的ハードルが障壁となっている個人ユーザーの方々や、マイニング事業への参入を検討しているものの、エンジニアなどのリソースを確保するのが困難な法人のお客様を対象とした、簡単かつ安価にマイニング事業への参入を可能にするサービスとなっています。

具体的には、モンゴルのウランバートル市に所在するマイニングサービス提供会社「iTools JSC」がモンゴルで運営するマイニングファームに、ご契約者様のマイニングマシンを設置。ファーム内にて稼働運用を行います。メインテナンス料も含めた月額固定費も割安に抑えており、採掘に成功した仮想通貨のレベニューシェアも頂きませんし、契約期間などの縛りもございません。

先述のように、マイニングによって得られた通貨は、値上がりすることで利益が期待できますし、相対的に参入障壁の低い当マイニングサービスは、客観的に見ても、仮想通貨事業へ足を踏み入れる最初の一歩として最適であり、これぞまさに、マイニングに関心のある多くのユーザーのニーズをかなえたサービスであると自負しております。

なぜモンゴルなのか? その理由と背景

ここまで読んでいただいた中で、「なぜモンゴルなのか?」という疑問をお持ちの方もいらっしゃると思います。ここからは、弊社がモンゴルへ進出するまでの経緯と、モンゴルを進出先へと選んだ理由についてお話しいたします。

先述のように、弊社は2013年よりモンゴル・ウランバートル市に駐在員事務所を開設。2016年には、100%子会社であり開発拠点でもある「Unimedia Solutions LLC」(以下UMS)を設立するにいたりました。

その2013年のモンゴル進出までに行った項目をまとめますと…

■2012年12月:進出意思決定。現地知人の会社と業務委託し、現地新聞広告にて募集広告開始
■2013年1月 :業務委託先が現地でテストおよび1次面接実施。最終面接で初めてユニメディア代表・末田が訪蒙。5名に内定。日本大使館に挨拶
■2013年3月 :研修ビザにて初期メンバー来日。3ヵ月の研修を実施。社員寮を設立。新規事業のシステム開発プロジェクトをスタート
■2013年6月 :駐在員事務所として登記。現地に正式なオフィスを開設。総務人事社員を2名雇用後、各種採用を強化

…となっております。

また、海外でのマイニング事業をスタートするにあたって、モンゴルを進出国として定めた背景としましては、弊社代表の末田が、一般的なマクロデータと自身の主観を元に、モンゴルへの進出を決定いたしました。

決定に際して、参考としたマクロデータは下記となります。

■1. 日本から片道で6時間以内のアジア圏であること(Google Mapより)
■2. 時差が1時間であること
■3. 一人当たりGDPが3,500ドル前後(当時)であること(Wikipediaより)
■4. 寒い国であること(冬の平均気温がマイナス20度であり、マイニングマシンを冷却するには最適な環境)
■5. 親日国であること(NHKが生放送されており、現地でも相撲が人気。若い世代には日本のアニメコンテンツも浸透)
■6. 教育水準および識字率が高いこと(識字率は97%以上でアジア3番目)
■7. 競合他社として大手日系企業が進出していないこと

世界の仮想通貨マーケットの健全な市場形成とその拡大に貢献

モンゴルに進出するにあたって苦心したこととしては、やはり文化の違いからくる現地企業とのやり取りが挙げられます。

現在、モンゴルの人口約312万人のうち、約140万人が首都であるウランバートルに住んでいるとされています。その人口に占める遊牧民の割合は、約2割と減少傾向にあり、定住化が進みつつありますが、従来の遊牧民的価値観と、日本人の持つ価値観とでは、大きな差異が存在します。また日本と比較して、ビジネス全般におけるサービス意識などは、どうしても低くなってしまいます。

もちろん、私たちと共に働いてくれている現地スタッフは、それぞれが非常に優秀なスキルと意識を持っており、そのような文化や価値観の違いを乗り越えるほどの充分なリソースを提供してくれています。

2018年4月現在、モンゴルの名目GDPは、約27兆1,670億トゥグルグ(約110億3,000万ドル)と、年を重ねるごとに飛躍的に伸びており、世界中の多岐に渡る業態の企業から注目されています。

私たち「ユニメディア」も、この「Prime Mining(プライムマイニング)」の提供を通じて、マイニング事業に最適な条件を兼ね備えた海外拠点であるモンゴルをベースに、将来を見据えた世界の仮想通貨マーケットの健全な市場形成とその拡大に貢献していきたいと思っております。

企業名株式会社ユニメディア
業種・業態IT・通信業
進出国
事業内容

・プロモーション事業
・ソリューション事業

法人設立年2001年4月(株式会社ユニメディア)
2016年11月(Unimedia Solutions LLC. )
海外進出時期2013年:駐在員事務所として登記
2016年:法人化
日本法人所在地東京都千代田区内幸町2丁目2番3号 日比谷国際ビル1階
海外所在地

モンゴル・ウランバートル市

代表者株式会社ユニメディア / 代表取締役・末田 真
Unimedia Solutions LLC. / 執行役員CEO・細川 昌彦
電話番号03-6206-1968(株式会社ユニメディア)
URL株式会社ユニメディア:https://unimedia.co.jp
Unimedia Solutions LLC.:http://unimedia.mn
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