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- 長崎の離島「壱岐島」を活性化させるインバウンド事業サポート 『Iki-Biz(イキビズ)』
壱岐市の産業の支援に特化したコンサルティング機関『 Iki-Biz(イキビズ)』

私たち『壱岐しごとサポートセンター Iki-Biz』は、長崎県の離島である壱岐市の産業の発展のために2017年8月に設立されたワンストップビジネスコンサルティング機関です。
壱岐島(いきのしま)は、博多港から高速船で約1時間の位置にあり、海をはじめとする美しい自然が豊富で、千を超す神社や古墳などの歴史的遺産・パワースポットが多数存在しています。また、麦焼酎の発祥地でもあり、生ウニや壱岐牛、四季折々の野菜など海の幸も山の幸も楽しめる食材の宝庫としても知られています。
壱岐は約27,000人の、漁業・農業、そして観光業を主産業とする島でもあります。
そんな天国に一番近い島と呼ばれる壱岐も、日本全国の多くの田舎の市町村の例にもれず、近年は観光客が激減し、人口もピーク時の5万人から60年で約2万7,000人まで半減してしまいました。長引く不況に加えて、離島というハンデや、少子高齢化や産業の衰退、後継者不足、空き家問題など多くの課題を抱え、島の活気が失われつつありました。
そのような現状を打破するべく、2017年夏に、中小事業の売上アップと創業の支援に特化したコンサルティング機関『壱岐しごとサポートセンター Iki-Biz(イキビズ)』がオープンしたのです。
オープンして1年余りで“行列のできる相談所”に

当センター長に就任した森俊介は、全国最多391名もの応募の中から選ばれました。クラウドファンディングで国内最多の支援者数を記録した「森の図書室(東京都渋谷区)」など、これまで複数の事業を立ち上げた33才の若手起業家です。
そんな森を筆頭に、副センター長である私・平山、クリエイティブディレクターの梅田という3名のスタッフで運営されている「Iki-Biz(イキビズ)」は、昨年8月のオープンより、2018年8月末日時点で予約件数910、事業者数189、リピート率96.8%を達成しています。
その相談内容の内訳としては、起業・創業支援、新規サービスおよび商品の開発を始め、ある課題を抱えた既存商品のPRや、商品ポップやチラシ、HPの製作といった多岐に渡る依頼をいただいております。
お仕事をご依頼される相談者の方々も、個人事業主はもちろん、中小企業、さらには有名企業や行政機関からのオーダーも増えています。
私たちは、センター創設当初から、相談者の皆様のお悩みを、無料かつ複数回にわたってヒアリングさせていただいております。なぜなら、中小事業主の売上アップこそが、島の活性化に繋がると考えているからです。
そのような考えの元、事業主ご相談者の商品品やサービスの“強み”を共に見つけ出し、売上向上に繋がる具体的な解決策のご提案をさせていただいております。センターがオープンして1年余りが経ちますが、おかげさまで既に“行列のできる相談所”として、多くの方々にご利用いただいています。
島内における観光産業のインバウンド集客は必須

古来より、大陸との交易の重要地点として栄えてきた壱岐島は、魏志倭人伝にも記述があり、現代においても、海外から多くの観光客が訪れる福岡と対馬の中間点に位置する島です。
そんな福岡や対馬と同様に、壱岐島も観光業を主要産業として掲げていますが、インバウンド需要は思いのほか少なく、韓国人が約半数を占める海外からの観光客は、年間1,200人程度となっています。
冬季の閑散期を始め、日本の人口減少、職場で休暇を取得しない(or 取得しづらい)国民気質…といった様々な課題を抱えた国内の観光産業にとって、インバウンド対策は、もはや必須であることは言うまでもありません。
ここ壱岐島も例外ではなく、私たち「Iki-Biz(イキビズ)」でも、島内における観光産業のインバウンド施策として、外国人向けの宿泊施設を経営するビジネスオーナーのサポートに携わっております。
「Iki-Biz(イキビズ)」として手がけた観光産業のインバウンド施策とは…?
これまでに「Iki-Biz(イキビズ)」としてのインバウンドサポートとして、英語対応の宿泊施設のホームページ制作や宿泊予約サイト登録支援などをしてきました。
また、海外向け新商品開発として、コンセプト設計からブランディングやネーミングを含むデザインのご依頼もいただいています。
次項では、私たちがサポートさせていただいた、海外のお客様をターゲットにした2つの宿泊施設の事例をご紹介いたします。
「Guesthouse Lighthouse」へのインバウンドサポート

■Guesthouse Lighthouse (ゲストハウス ライトハウス)
民泊スタイルの「Lighthouse」のオーナーである岡本清治さんは、船舶機械の修理・販売をするかたわら、自宅二階の部屋をリノベーションすることで、海外のお客様をお迎えしています。
海外からのゲストに壱岐島の良さを知ってもらうべく、気がついたら島内のあちこちを観光アテンドしていたという岡本さん。自分が生まれ育った場所を多くの外国人が感動している姿を目の当たりにして、改めて壱岐島の素晴らしさを知った岡本さんは、“壱岐”の歴史や神話の勉強をするようになったと言います。
「Iki-Biz(イキビズ)」では、Lighthouse様のホームページ制作をさせていただきました。
制作にあたっては、写真をメインとした構成とし、壱岐島の魅力と宿泊施設の紹介をできるだけわかりやすく、かつ視覚に訴えるようなディレクションを心がけました。
その結果、日本語や英語が堪能でないユーザーであっても、「壱岐に来たい、Lighthouseに泊まりたい」と思ってもらえるような、壱岐島と宿の双方の魅力を最大限に活かしたサイトとしてローンチできたのではないかと自負しております。
「島宿 和茶美」へのインバウンドサポート

■島宿 和茶美(しまやど わさび)
今年7月より、手作りのゲストハウス「和茶美(わさび)」をオープンさせたオーナーの中尾拓也さんは、約2年前に「外国人と壱岐島民の交流機会を創出したい」と、ゲストハウスの開業を決意。国境離島新法雇用機会拡充事業の補助金を取得し、動画配信サイトなども参考にしながら曽祖父の家を一人で改修しました。
宿の営業許可を今年3月に取得し、すでにゲストを迎え入れる状態になっているにも関わらず、6月末までお客様を募りませんでした。
その理由が「【玄関に飾る193の国旗折鶴】が完成されていない」から。日本の文化と世界の方々を繋ぐものとして考案したこの国旗折鶴は、国旗の上で24羽の折鶴が羽ばたいているもので、約3ヵ月の間、一日の大半を国旗作りに費やすほどでした。
「Iki-Biz(イキビズ)」では、和茶美様のホームページ制作やPRのお手伝いをいたしました。
宿泊施設の特徴を明確に記載したPRを実施することで、島外への周知を図りました。
ほかにはない唯一無二の宿としての認知度をアップさせるべく、中尾さんの人柄を前面に押し出したプロモーションを展開することで、お客様の予約はもちろん、メディアへの露出にも貢献。おかげさまで新聞やテレビから取材のお問い合わせがありました。
海外からの観光客にささる自らのセールスポイントを磨き上げる
上記のインバウンド施策のいずれにおきましても、自身の持つセールスポイント(差別化ポイント)を明確にし、そこに焦点を絞り込み、それらをわかりやすく打ち出すことで、メインターゲットである海外からの観光客の皆様に選ばれることを心がけました。
日本人が感じる「日本」と海外の人が感じる「日本」には若干違うことが多々あります。そのような海外ユーザーならではの視点を理解するためのリサーチに時間をかけることが大事であることを実感しています。また、そのようにして得た情報をもとに、自分の商品やサービスのセールスポイント(差別化ポイント)を磨き上げることこそが重要であるとも思っております。
世界中から観光客が訪れるような壱岐島に

当センターには外国人をターゲットにしている宿泊施設だけではなく 、市の観光担当の方にも訪れていただいております。
行政が行っていくインバウンド施作にも、島外目線に加えて、海外の人目線を提案させていただいており、外国の方が来る時の受け皿が今後さらに整備されていくと考えております。
また、相談対応だけにとどまらず、SNSやメディア発信という点でも、海外の人を視野に入れた情報発信をさらに強化していく予定です。
私たち「Iki-Biz(イキビズ)」は、今後もより多くの壱岐の商品やサービスを、海外の方の目に止るように、そして、それらがより多くの海外ユーザーの皆様に、利用されたり購入されることを目指していきます。
企業名 | 壱岐しごとサポートセンター Iki-Biz (一般社団法人壱岐市産業支援機構) |
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業種・業態 | 官公庁・公的機関 |
進出国 | |
事業内容 | 起業創業者、中小企業者等の幅広い経営課題や成長対策にワンストップで対応できる相談業務及び支援事業を行うことで、各種産業の振興を図り、企業や地域の活性化に貢献していくことを目的とする |
法人設立年 | 2017年 |
海外進出時期 | 2017年 |
日本法人所在地 | 長崎県壱岐市郷ノ浦長東触551-3 |
代表者 | センター長:森 俊介 |
電話番号 | 0920-40-0223 |
URL | http://iki-biz.jp/ |
依頼したサポート内容 |