海外進出事例集

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IT・通信業

ポイントメディア事業とクラウドソーシング事業を行うリアルワールド社のインドネシア進出事例

株式会社リアルワールド

日本では、現金に交換できるポイントを貯めるポータルサイト「Gendama」や「ライフマイル」を基盤に、広告とクラウドソーシングという2つの領域で事業を行っています。現在、合計で800万名以上のユーザー登録を頂いております。

広告モデルでは、クレジットカード会社やEC事業者など、ユーザーを獲得したい企業から収益をあげています。例えば当社グループのサイトを通してクレジット会社のカード発行を行ったり、ECで買い物を行ったりした場合に、ユーザー様に当社グループのポイントが付与されます。ユーザーの方々には、こうしたポイントが強いインセンティブとなってアクションをして頂ける形になっているため、ユーザーを獲得したい会社にとって大きな広告効果を提供することができるのです。

次いで5年前に立ち上げたのが、インターネットを介して業務を委託するクラウドソーシングのサービスです。なかでも当社グループはマイクロタスクと呼ばれる、データエントリーなどの業務に専念しています。これは元々のポイントユーザーの方々にも参加してもらい易い形態であったのと、こうした案件は単発になりにくく、当社グループの収益的にも安定した形で事業を展開できるためです。

2014年5月8日

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日本では、現金に交換できるポイントを貯めるポータルサイト「Gendama」や「ライフマイル」を基盤に、広告とクラウドソーシングという2つの領域で事業を行っています。現在、合計で800万名以上のユーザー登録を頂いております。

広告モデルでは、クレジットカード会社やEC事業者など、ユーザーを獲得したい企業から収益をあげています。例えば当社グループのサイトを通してクレジット会社のカード発行を行ったり、ECで買い物を行ったりした場合に、ユーザー様に当社グループのポイントが付与されます。ユーザーの方々には、こうしたポイントが強いインセンティブとなってアクションをして頂ける形になっているため、ユーザーを獲得したい会社にとって大きな広告効果を提供することができるのです。

次いで5年前に立ち上げたのが、インターネットを介して業務を委託するクラウドソーシングのサービスです。なかでも当社グループはマイクロタスクと呼ばれる、データエントリーなどの業務に専念しています。これは元々のポイントユーザーの方々にも参加してもらい易い形態であったのと、こうした案件は単発になりにくく、当社グループの収益的にも安定した形で事業を展開できるためです。

進出理由と背景

当社グループはもともと事業目標として、日本国内で成功するだけではなく、最初から「海外でやろう」という趣旨で展開してきました。したがって何か特別なきっかけがあった訳ではなく、日本での基盤が固まったため自然な流れで海外へと目を移した形です。

海外ビジネスの概要

基本は日本でつくったビジネスモデルを、そのまま海外展開する、という形を取っています。具体的には、まず現地で英語のポイントメディアを立ち上げ、広告となる顧客企業を集め、同時にクラウドソーシングの案件を増やしていくという流れです。ポイント事業という概念がインドネシアにはまだ無かったため、啓蒙には苦労しましたが、既に会員数は2万5千人に達しています。

インドネシアを最初の国として選んだのは、なにより人口規模が2億数千万人と他の東南アジア諸国に比べて圧倒的に多いこと、また親日国家であること、の二点が挙げられます。逆にインターネットの普及率がまだ20%台と低いなど、インフラ環境の不整備はインドネシアのマイナス要因ではありましたが、それを上回る市場規模の魅力を優先させた格好です。

進出までにやったこと

インターネット事業は他の業態と違って初期投資が大きいわけではないため、じっくりと事前に調査をするのではなく、まず立ち上げ、走りながらマーケットを確認していくという手法を取りました。実際にユーザーが何をやって、やらないかは、データとして分析が可能ですので、それらを元に日々改善していく形です。

一方で、昨年2月のポイントメディアの立ち上げ時には、我々のサービスを認知してもらうために様々な施策を打ちました。大きなメディアカンファレンスを開き、ローカルの新聞や著名なTech系メディアの記者に記事を書いてもらったことはその一例です。また現地のマーケティング雑誌に記事を寄稿させてもらったり、セミナーへの登壇を行ったりもしていました。

海外進出にあたり苦労したこと

インドネシアはイスラム大国ですので、初期のころは独特の習慣に慣れませんでした。例えば細かいことですが、お祈りが一日に6回もあってミーティングの調整に苦労したりします。またほとんどの社員がお酒を飲まないので、チームビルディングのために行った飲み会でも、盛り上げるのが大変だったりします。

また交通インフラが整っていないことも、事業展開のスピードに影響を及ぼしています。ジャカルタは交通渋滞で有名ですが、我々の広告主となる企業は郊外に拠点を構えておられることも多いため、交通環境の悪さは事業効率に直結します。ジャカルタでは午前1件、午後1件のアポイントが限界、というケースも珍しくありません。

今後の展開

当面はインドネシアでの事業立ち上げを、完了させることを優先したいと思っています。インドネシアは将来的にも経済が拡大することは疑う余地がないため、今後大きな波が来た時に、その最先端にいられるよう現地に根ざして基盤を固めたいと思います。他の国への展開も選択肢としては考えていますが、まずはインドネシアでの事業を成功させることが大きな目標ですね。

海外展開成功のためのアドバイス&必要なこと

我々は信頼のできる現地パートナーを確保できたので、大きな苦労をすることなく立ち上げを展開することができました。他の日系企業によっては、現地に入って1年経ってもまだ免許がおりない、という話も聞きます。海外では規制のグレーゾーンが大きく、人による裁量で物事が決まることが多いため、右も左も分からないよそ者が行って、器用に立ち回ることは難しいです。信頼できる現地企業と組むことで、そのリスクを軽減し成功確率を高めることができると思います。

企業名株式会社リアルワールド
業種・業態IT・通信業
進出国
事業内容

ビジュアルコミュニケーション事業。インターネットを通じて展開するクラウドソーシング事業およびオンライン広告事業

法人設立年2012年7月
海外進出時期2012年7月
日本法人所在地東京都渋谷区
海外所在地

Indosurya Plaza, 3A Floor, Jl. M.H. Thamrin No. 8-9, Jakarta 10230

代表者村松龍仁
資本金18,500万円
URLhttp://www.realworld.jp/rwlp.html
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