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- 雪のテーマパーク「SNOWTOWN」のタイ進出事例
海外ビジネスの概要
「ゲートウェイ・エカマイ」というバンコクの商業施設の最上階である5階フロアで、「雪」をコンセプトにしたテーマパーク施設を運営しています。テーマパーク自体の大きさは約750平米ほどで、周りにある我々が誘致した日系飲食店のスペースも合わせると約3000平米の広さになります。日系飲食店はほとんどがタイ初出店のお店で、日本食から始まり、ジンギスカン、海鮮料理、洋食、ラーメン、ステーキなど様々な店舗が揃っています。この商業施設自体は、もともと日本を意識したショッピングモールで、5年ほど前から営業しています。主にターゲットは若者で、彼らに来てもらうためのキーテナントとして、「SNOW TOWN」を迎え入れてくれました。タイ人にとって日本といえば、雪。「日本のどこに旅行に行きたいか?」と尋ねると、みなさん「北海道」と答えるほどです。オープン当初から客足は途絶えず、今でも週末は行列ができるほど混雑しています。
進出理由と背景
この「SNOW TOWN」は、日本国内で不動産投資のアセットマネジメントを手がけている「株式会社ダヴィンチ・ホールディングス」の海外投資案件です。東南アジアで「雪をコンセプトにしたテーマパーク」を作りたいというアイデアから、スタートしました。ただ、2012年くらいに、フィージビリティ・スタディ(事業可能性調査)を各国で行った結果、まだ採算を取れるまでの市場がない、というところでペンディングになっていました。そうした熟成期間を経て、「ゲートウェイ・エカマイ」との繋がりが生まれ、双方の相乗効果が期待できるのなら、ということで、遂に実現できる運びとなりました。実は今、ベトナムとインドネシアでも話が進んでおります。
進出において苦労したこと
現在、日本人は2名で、あとは30名ほどの現地の方に、スタッフとして働いていただいております。週末は繁忙期なので、基本的にすべてのスタッフに出勤してもらい、平日はシフト制を敷いています。採用に関しては、物珍しさや憧れもあり、かなりの数の応募があります。一方で、オープン当初は育成に苦労しました。教えてきたことが、結果として現れる前に辞めてしまった方が多かったのです。しかし、残っているスタッフは、非常によくやってくれて、今では上手く回せるようになってきました。
主なターゲット層
9割が小さな子供連れの家族です。平日と週末では客足に大きな差があり、多くの方に週末のレジャーとしてご活用いただいている状態です。また、課題としては、雪の施設を目当てに来ている方が多く、飲食店への集客が思ったほどではないことです。そこで、遊びながらつまめるような軽食メニューの充実を進めている状況です。
情報発信・プロモーション方法
基本的にはFacebookなどのSNSを活用したプロモーションが主です。ただ、イベントプロモーションも行っており、「世界サンタクロース会議」や日本のアニメとコラボした「名探偵コナン」「ハローキティ」などのイベントを開催してきました。そうしたイベントの際にはTV広告なども打ちました。
海外展開成功のためのアドバイス
自社のやっていることをタイで展開する、という視点もいいですが、タイにないもので日本で流行っているものを持ってくる、という視点も面白いのではないでしょうか? 今ではフィージビリティ・スタディなどを行わずに、進出してくる事例も増えてきました。それだけ、海外と日本の差がなくなってきているということではないかと思います。勇気を出して、どんどん進出してきて欲しいです。
企業名 | SNOW TOWN(THAILAND)Co., Ltd. |
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業種・業態 | エンタテイメント |
進出国 | |
法人設立年 | 2015年 |
海外進出時期 | 2015年 |
海外所在地 | 982/22 Sukhumvit Road, Prakanong, Klong toey, Bangkok 10110, Thailand |
代表者 | 但野 和博 |
電話番号 | 095-547-6870 |
URL | http://snowtown.in.th/ |
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