- ホーム
- タイ
- タイの海外進出事例集
- 現地のファッションアイコンを巻き込み、世界中で支持される『VANQUISH』
事業概要
2004年に「渋谷にいる若者向けのブランド」として『VANQUISH』をスタートさせました。渋谷の109がメインで、国内では6ブランド6店舗を展開しています。2010年には、109ブランドとして史上初の東京コレクションに出演しました。といっても、東京コレクションの出演自体には、正直重きをおいていませんでした。それよりも、「史上初」の出演をしたことが面白かったんです。当時ファッション界のイノベーターであったので、周囲から相当叩かれることもありました。ただ実際、『VANQUISH』が出演した時が、2010年のショーの中では最も集客を集めました。そうしたことを経て、実際の消費者に支持されるブランドとして、アイテムを作り続けています。
海外ビジネス概要
2010年から海外戦略に注力し始めました。現在、海外に卸先が30店あります。タイでは現地法人を立て、直営店が3店舗あります。アジアを中心に欧米諸国にも、進出しています。その中で今、特に販売を伸ばしているのは香港です。
海外進出のきっかけ
全世界人口73億人を相手にビジネスをすることが、生き残る道だと思ったことです。その中で、海外に対する思いがより強くなったきっかけは、2011年3月11日の東日本大震災でした。当時、日本にいて地震を経験した私は、「日本、終わったな」と思いました。それは地震や放射能だけの話ではなく、「日本国」に疑問を持ったんです。もちろん、地震の惨事が悲しい事実であることは間違いありません。しかし、だからといって全国民が「自粛」の雰囲気に包まれることに「危機感」を持ちました。お祈りしているだけでお金が降ってくるならいいですが、現実そうではありません。自粛をする前に前を向いて、やらなくてはいけないことがたくさんあります。
日本は36年連続で少子化が続く中、このままだと子供も減り、人口も減ります。そういった危機的な状況の中で、国民がみんなでお祈りしているだけでは、確実にこの国は確実に滅んでしまいます。それならば、日本という小さい市場だけでなく全世界73億人の市場を相手にしていかないと生き残れないと感じました。だからこそ、海外進出への思いが強くなったのです。グローバル企業へと成長すれば、たとえ国内市場が縮小しても世界で生き残れます。
進出国を選んだ基準
ファッション業界ではやはりヨーロッパが人気ですが、アジアを狙っていました。ヨーロッパは、確かに世界中のアパレル業界から注目が集まります。しかし、そういった「ヨーロッパで人気だから良い」という考え方に非常に違和感を持っていました。自分が実際にヨーロッパに行って感じたことがあります。それは、魅力的ではあるのですが、「古い」ということです。国が「古い」ものを大事にしているので、そうなると「新しい」ものが入ってこないんです。
逆に東南アジアは20世紀がなく、いきなり21世紀に突入したといえるくらいの発展の仕方をしています。なので、人々が過去より未来を見て生きている感じがしました。自分の肌感覚で東南アジアに可能性を感じたのです。
その中で、タイに直営店を設けたのは、大陸続きで東南アジアの真ん中に位置していて、アジア物流の「ハブ」であるからです。また、親日であり、体格も日本人に近いことも要因です。今、自分たちが作っているものをそのまま海外に持っていきたかった。欧米を進出の中心に考えると、サイズを変えなければいけません。そういった面でのリスクも回避した結果、タイを拠点にすることを選びました。タイで上手く行けば、他のアジア地域でも全部うまくいくと考えていました。
海外進出の成功要因
まず、「売れるものを作った」ということです。一昔前のアパレル業界では、一方的なつくり手主導の風潮がありました。しかし、やはり選ぶのはお客様です。お客様目線にたち、まだ市場にない、お客様が必要としているものを、オモシロク、創り続けたことも成功要因です。73億人のお客様を相手にビジネスをしていると失敗することもあります。でも、大事なことは、「諦めず、チャレンジし続けること」でした。
また、2010年から5年ほど海外と日本を行き来するデュアルライフを送っていました。実際に自分でいろいろな国に行き、その現地を見て、そこで現地のファッション業界に影響力のある友人を作りました。同業他社ではなく、現地の影響力のある消費者と仲良くなり、販路を拡大していったのです。そのため、海外でもブランド力が高まり、注文が入るようになりました。しかし、そういった人と付き合いを増やしていくためには、まず自分が誰よりも頑張らないといけません。そうでないと、相手にしてもらえないのです。
立ち上げ当初は?
アパレル業界では、ブランディングが重要になります。その中で、弊社が立ち上げ当初から注目していたのが「インスタグラム」の活用です。言語の必要がない写真のみで可能なコミュニケーションに、いち早く可能性を感じていました。インスタグラムなら言語関係なく写真一枚でどこの国の人が見ても理解できるのです。
なので、立ち上げ当初から、ブランディング方法は国内外わけず、特に海外を中心にインスタグラムで効率よくブランディングしました。そういった「先読み」が実り、今ではインスタから国内外問わず多くの発注がきます。
今後の展開
越境EC展開に注目しています。今後リアル店舗での販売は、さらなるインターネットの発展と物流の改善により、衰退していきます。2017年1月31日には初の自社越境ECサイトをチームラボとタッグを組み、オープンさせました。どこにいても、どこの国のものでも、インターネットで手に入れることができる時代が近づいています。そういった時代の流れにいち早く乗っていきます。
海外展開成功のためのアドバイスや注意点
お客様を理解することです。国内でも、海外でも、それだけです。お客さんが一番大事なのです。消費者がどこを向いているか、しっかり考えることが何よりも大事になります。
企業名 | 株式会社せーの |
---|---|
業種・業態 | アパレル・繊維業 |
進出国 | |
事業内容 | 衣料品及び雑貨企画・製造・販売 , 直営店事業 , Web通販事業 , 店舗開発事業 , |
法人設立年 | 2002年12月 |
海外進出時期 | 2013年2月 タイ |
日本法人所在地 | 東京都渋谷区猿楽町11-6サンローゼ代官山 4階 |
代表者 | 石川涼 |
電話番号 | 03-6455-1271 |
URL | http://ceno.jp |
依頼したサポート内容 |