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- BtoBもWEB活用がカギ! 果物の皮剥き機械を世界30カ国に販路拡大!【株式会社アストラ】
海外進出を決めた理由と背景などをお聞かせください。
代表が数年前に海外旅行に行った際、レストランで提供されるカットフルーツの多さから、海外でのニーズの大きさに気づきました。スーパーマーケットなどでも日本よりカットフルーツで売られている割合が圧倒的に大きいことから、大きなチャンスがあると判断し、調査を開始しました。
すると、自社の「速く・美しく」という技術的優位性と、大型機械と簡易剥皮機械の間であるマーケットポジションが活かせることがわかってきました。そこで、2017年に展示会に出展し、海外展開をスタートさせました。
海外に展開している商品についてご教示ください。
価格帯としては2~30万円で、30cm×30cmのどこにでも置ける剥皮機械を展開しています。スーパーマーケットやレストランのバックヤードにも置ける大きさです。このサイズの機械は海外ではあまり存在してなかったんです。
また、弊社の歴史は「柿の皮剥き」からスタートしております。柿の皮は固く薄いためを剥皮の技術は高いものでなくてはなりませんでした。技術的な話は割愛しますが、果物の押さえ方や皮を剥く刃(ブレード)などが特殊となっております。そうした技術を他の果物を剥くためにも応用しているため、技術的優位性が高いのです。それが、海外で重宝されている一つの要因となりました。
今は世界30カ国に販売できており、五大陸を制覇しています。特に台湾やオーストラリア、ニュージーランドなどでは販売台数が多いですね。
海外展開に向けて、どのようなことを実施していったのでしょうか?
まずは、現地の展示会に出展し、専門商社への販売やレストランなどへの直販を広げていきました。ただし、今はWEBを活用し、現地の「専門サイトでの記事広告」や「オンライン展示会への出展」などを中心に販路を拡大させています。コロナ禍であったこともありますが、それは一つのきっかけに過ぎず、私達のような地方の企業が海外展開する際には、WEBの活用が中心になっていくのは当然だと考えています。
ただ、例えば記事広告といっても、内容は工夫が必要で、単なる商品紹介だけではなく、日本の果物についての記事であったり、と海外の方にまず読んでもらうことを意図しています。そうしたことを一つずつ試しながら実施してきました。
サポート企業を選定する際のポイントはどのようなものでしょうか?
展示会への出展や商談、輸出入の実務などといったことは自分たちでしてきました。その中で、自分たちでやるよりも専門家の方や現地の方にお願いしたほうがいいことがわかってきました。
例えば、国によっては、商社への販売であれ、直販であれ、商談が行われる際に現地に精通した方(できれば現地の方)が実施したほうが成約率が高いケースがあります。
選定のポイントは、こうしたことを実施できる企業であるかどうかに尽きます。今回、「Digima~出島~」に相談したのはアメリカ市場の開拓についてだったのですが、10社以上ご紹介された中で、ある会社のメッセージの内容が具体的で、私達への質問の質が高かったことから、私達の求める「専門性」が高いと判断し、サポートを依頼しました。
今後の展開についても教えてください。
日本は人口も減っていきますし、マーケットが縮小していくの明らかです。そうした中で、外貨を稼ぐことができることが何よりも重要となってきます。私達の事業に関して言えば、カットフルーツの消費量からしても、海外マーケットにより大きなニーズがあることはわかっています。そうした中で、様々な施策を打ち、がむしゃらに売上を上げていくことが私達の今後の進むべき道だと考えています。また、今後、私達の経験を活かしサポートできることがあれば、サポートしていきたいと思っています。是非、皆様も海外進出にトライしてみてください。
企業名 | 株式会社アストラ |
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業種・業態 | 製造業 |
進出国 | |
事業内容 | 農業用加工・省力化機器の開発~製造・販売 |
法人設立年 | 1991年 |
海外進出時期 | 2017年~ |
日本法人所在地 | 福島県福島市飯坂町平野字平田4-1 |
代表者 | 一條 浩孝 |
資本金 | 1,000万円 |
URL | https://e-astra.co.jp/ |
依頼したサポート内容 |