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- ダナンで焼肉店や日本食店を展開するサムライシップ社のベトナム進出事例
海外ビジネスの概要
ベトナム・ダナンにて2012年に会社を設立し、日系企業へのシステム開発業務、いわゆるオフショア開発や、ダナンに進出したい日系企業のコンサルティングサービスを提供しています。また、飲食事業として直営で日本食店「串焼 蕃二郎」と焼肉店「武士道」を各1店舗、フランチャイズでラーメン店「味一」を1店舗経営しています。
進出理由と背景
ダナンに美味しい飲食店がなかったからです。特に日本食においては「日本食のようなもの」しかない状況でした。それならば自分たちで作ってしまおうと思い、日本食店「串焼 蕃二郎」を作りました。また、私が本格的に住み始めて、どうしても焼き肉とラーメンが食べたかったので、「武士道」、「味一」を出しました。自分の胃袋を満たすためでもあった、というのが正直なところです。ホーチミンと比べて店の絶対数が少なかったこともあり、自信はありました。ダナンはホーチミンとハノイのちょうど中間地点にあり、交通や物の流れの中心になり得ると感じました。今は観光客が年間400万人ほどですが、政府の発表では10年間で800万人に増える見込みがあるそうです。そういったところに大きな可能性を感じ、ダナンでの会社設立を決断しました。
苦労したこと
現地スタッフに関して、最初は仕事が遅いと感じることがありました。日本人1人の仕事量をするには2~3人が必要だ、ということはよく言われていますね。また、あまり気が遣えないところがありました。例えば、お客様に水を出す際に大きな音を立ててしまったり、灰皿がいっぱいになっても交換しなかったりといった具合です。ですが、きちんと一から教育することで、今では水は半分になったら入れるし、灰皿もたまったら取り替えるようになりました。徹底して教えているので、もう日本へ送り込んでもいいくらいのサービスが出来るようになっています。重要なのは、できる人材をいかに信念強く教育できるかということです。文化が違うので、分からないことは仕方ありません。現地の人材は、そもそも日本のようなサービスを受けたことがありません。ですので、なぜ「ありがとうございました」を言わなくてはいけないのか、というところから教えていく必要があります。自分たちの給料はどこから来ているのか、お客様は神様だということを根気強く伝えました。
今後の展開
今まで以上に現地在住者に向けたプロモーションを仕掛けようとしています。方法としてはFacebookが非常に有効なので、ファンを増やす施策や日々の更新を心がけています。また、日本を前面に出した店舗設計はASEANを中心にチャンスがあると思いますので、他国展開も考えています。成長市場かつ客単価も取れそうな、カンボジアやミャンマー、マレーシアなどへの出店を検討中です。
海外展開成功のためのアドバイス
簡単ではない、ということはお伝えしたいです。
最近は日本食店が増えてきましたが、それでもまだ20店舗に満たないので、まだまだチャンスは残っていると思います。ただし、ライバルが少ないからチャンスだ、というような簡単なものではありません。先ほどの人材の問題もそうですし、店舗施工に関しても課題が多い。値段的には日本の3分の1程度で済むのですが、時間的には倍はかかると思ってください。また、ポイントとしては、大きくグランドオープンをするよりは、プレオープンという形で、長い期間をかけて着実にマーケティングを行なっていくことです。弊社の全ての店舗ではプレオープンを6ヶ月間続けました。その中でいろいろ試行錯誤を繰り返し、メニューや接客などを変えていきました。
そのように苦労は多いですが、私たちと一緒にダナンを盛り上げてくれる挑戦者をお待ちしております。
企業名 | SAMURAI SHIP Co.,LTD(サムライシップ株式会社) |
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業種・業態 | 飲食業 |
進出国 | |
事業内容 | 日本企業の進出先として注目されるベトナム中部に位置するダナン市に拠点を構え、飲食店経営から、市場調査、M&A、会社設立、人材確保に至るまで、幅広くコンサルティングサービスを提供する。多くの経験と実績を持ったスタッフが、様々なジャンルに対応できる独自のネットワークを持ち、日系企業のダナンでのビジネスをサポートしている。 |
法人設立年 | 2012年 |
海外進出時期 | 2012年 |
海外所在地 | Danang Software Park 2F, 02 Quang Trung St., Hai Chau Dist., Danang, Vietnam |
代表者 | 代表取締役 矢澤 幸三郎 |
URL | http://samuraiship.net/ |
依頼したサポート内容 |