海外進出事例集

レジデンストーキョー

不動産業

前年比49.2%の増加率の訪日ベトナム人市場攻略の鍵は、「ベトナム人採用」

株式会社レジデンストーキョー

今回は、急拡大するインバウンド市場において、マンスリーマンションサービスを提供する株式会社レジデンストーキョーをご紹介します。ベトナム市場に目を向け、事業を拡大していく同社では「外国人採用」の取り組みをしています。今後、日本企業の中で「外国人採用」の増加が予期される中、いち早く採用し、事業拡大に繋げた同社に迫ります。

2017年11月1日

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今回は、急拡大するインバウンド市場において、マンスリーマンションサービスを提供する株式会社レジデンストーキョーをご紹介します。ベトナム市場に目を向け、事業を拡大していく同社では「外国人採用」の取り組みをしています。今後、日本企業の中で「外国人採用」の増加が予期される中、いち早く採用し、事業拡大に繋げた同社に迫ります。

事業概要

弊社は、東京都内でマンスリーマンションとホテルの開発・運営を行っています。2009年にシェアハウスの運営会社として創業しましたが、近い将来に仕事で来日する外国人が増加すると予測し、2015年からマンスリーマンション事業に注力するようになりました。当時はマンスリーマンション事業のみを行う予定でしたが、今年9月には初めてホテルをオープンさせ、ビジネスの幅を広げました。

弊社のマンスリーマンション事業の特徴は、開発から運営までを行っているという点です。土地の仕入れから始まり、社内の建築士が家具家電を入れることを前提に建物をプランニングし、完成したものを投資家に販売します。販売と同時に物件を30年間サブリースし、ニーズに合わせて物件を4つのグレードに分け、東京に来られる国内外の個人・法人様にマンスリーマンションとして貸し出しています。

海外向け事業概要

現在、弊社のマンスリーマンション入居者の約6割を外国人が占めています。これまでもバイリンガルの日本人スタッフが複数在籍していましたが、ベトナムマーケットの開拓をするために、今年2名のベトナム人スタッフを採用しました。他にも中国語を話せるスタッフがおり、現時点では日本語・英語・ベトナム語・中国語の4か国語に対応しています。

現在の海外向け事業は主に日本国内に支社を持つ外資系企業向けのサービスとなっていますが、今後は海外に出ていく日本人向けのサービスの展開を検討しています。新しいビジネスモデルを開拓するため、現在はベトナムマーケットに注目し、インバウンド事業から始めて将来はアウトバウンド事業に繋げていこうと考えています。

なぜベトナムに注目するのか?

訪日外国人には様々な国籍の方がいますが、増加率という観点から見ると近年では中国人よりベトナム人が多くなっています。また、この数字は今後も伸びていくと考えています。ベトナムでは、子供の頃から日本のアニメや漫画等に触れる機会が多く、日本に憧れを持つ人が多くいます。また、ベトナムに投資している日本企業も年々増加しており、日本語を学習するベトナム人が増えているという現状もあります。

これまで中国人が就学から就職し、日本で家庭を持ち始めたように、ベトナム人も同じ道筋をたどる可能性があると予測しています。マンスリーマンションは1か月単位の短い滞在だけではなく、中長期の住居としても貸し出しが可能であるため、そういった外国人向けにもマンスリーマンション事業を展開しています。

ベトナム市場を開拓する上で行ったことは?

マンスリーマンション事業でベトナムマーケットを開拓するにあたり、これまで培ってきた外国人対応のノウハウが活かされていると感じています。外国人が日本で住居を探す際には様々な問題がありますが、弊社のマンスリーマンションは家具家電の購入が不要で、Wi-Fiや水道、ガスなどの生活インフラも既に用意されており、保証人や敷金礼金も不要なので、外国人でも簡単に部屋を借りることができる仕組みになっています。

また、前述した通り、これまではバイリンガルスタッフによる英語圏向けのサービスに注力していましたが、ベトナムマーケットの開拓のためベトナム人のスタッフを今年2名採用しました。まずはベトナムでの知名度を上げていくために、ベトナム人が最も使っているSNSであるFacebookにベトナム語の会社ページを作成しました。

ベトナム語のFacebookページを作成して半年ほど経ちますが、現在ページへのいいね数は広告をほぼ使うことなく6,500を超え、Facebook経由での成約もありました。今後はSNSだけではなくベトナム語に特化した会社ホームページや物件紹介ページの作成も検討しています。

外国人採用のメリットとは?

ベトナム人スタッフの採用を通し、現地に精通している人材の必要性を強く実感しています。海外マーケットを開拓する際に、現地の知見がある人が社内にいるというのは非常に大きな強みです。現地の言語を話すことができても、やはり現地の人間にしか分かり得ないことは多々あると思います。

ベトナムマーケットを開拓していく上ではベトナム人スタッフの力が弊社にとって必要不可欠であり、今後の事業拡大においても大いに貢献して頂けるよう期待しています。

今後注目している国は?

どこか1国というわけではなく、東南アジアのマーケットには注目しています。ベトナムに限らず、タイやシンガポールからの訪日数も年々増加しているほか、将来は世界最大人口国となるインドも海外での就労がより活発になり、今後、ベトナムのようにマーケットが拡大していくと予想しています。

海外展開成功のためのアドバイス

繰り返しになりますが、弊社の海外向け事業は外国人スタッフの採用により拡大しました。日本で勉強をしていて日本の文化を知っており、なおかつ現地に精通している人材は、海外向け事業の展開において非常に重要です。

今後は日系企業による外国人採用が増加し、初めて外国人採用に踏み切る方も多いと思います。不安な要素もあるかと思いますが、まずは新規事業と同じくチャレンジしてみるということが重要です。弊社も初めての外国人採用としてベトナム人の採用に踏み切ったからこそベトナムマーケットの開拓をすることができ、今後も事業を展開していく予定です。

企業名株式会社レジデンストーキョー
業種・業態不動産業
進出国
事業内容

マンスリーマンション開発・運営
ホテル運営

法人設立年2015年
日本法人所在地〒151-0053 東京都渋谷区代々木1-55-14 セントヒルズ代々木 1階
代表者野坂幸司
資本金8,000万円
電話番号03-6300-4950
URLhttp://residencetokyo.jp/
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