ギリシャ危機とは
2009年頃からギリシャ政府の財政が悪化した問題。2009年10月にギリシャでは政権交代があり、前政権が財政赤字を過少に計上していたことが明らかになった。ギリシャの統計データへの信頼が失われるとともに、債務返済能力も疑われることになり、ギリシャ国債の格付けが引き下げられた。EUの執行機関である欧州委員会は、ギリシャの政府債務残高は2009年末にGDP比で110%を超えていることを発表した。ギリシャの財政悪化によって、欧州統一通貨であるユーロの信頼も揺るがすことになり、為替相場でもユーロ安が進んだ。