世界貿易機関 (WTO)とは
「WTO」とも呼ばれ、GATTウルグアイ・ラウンドにおける合意に基づき、マラケシュ宣言により、1995年1月にGATT(General Agreement on Tariffs and Trade:関税及び貿易に関する一般協定)を発展解消させて発足した国際機関であり、本部はスイス連邦のジュネーブにある。世界貿易機関は、各国が自由にモノやサービスなどの貿易が出来るようにするためのルール(各種の協定)を決める国際機関として機能し、分野毎に交渉や協議を実施する場が設けられている。その意思決定は、コンセンサス方式(全ての加盟国の合意によって意志決定。一つの加盟国でも反対すれば、残りの全ての国が賛成しても決定は下せない)を採用しており、それによる決定は加盟各国への拘束力を持つ。また、世界貿易機関には貿易に関して生じた加盟国間の紛争を解決するためのシステムも作られている。