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海外ビジネス コラム

その他 2012年08月03日

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『タイミングが肝心。海外展開資金としてなら低金利で融資が受けれる!』

上地 弘恭(FMBコンサルタンツ株式会社)

前回は、2012年から海外展開に関する補助金が拡充されていることについて触れました。

今回は、海外展開の際に活用できる低利融資についてお話いたします。

・海外で事業をする際、借入はどこへ相談すると良いでしょうか?

一般的には国内での取引銀行(主にメガバンク)が海外支店を通じて融資することが多いと思います。
最近では地方銀行や信用金庫でもアジアを中心に「海外駐在所の開設」や、「現地金融機関との業務提携」により、資金需要に応えようとしています。

補助金と違って融資については金融庁の管轄なので以前から海外展開に対する取組みはありましたが、中小企業庁が海外支援方針に転じたことで2010年あたりから低利融資(利子補給制度)も充実してきました。
最近では信用保証協会と金融機関が提携した制度融資も出てきました。

・海外展開資金の特徴

融資の際、国内の会社が海外事業で利用する資金を「海外展開資金」と呼んだりしますが、海外展開資金では借りた資金を子会社へ貸したり(転貸といいます)、子会社設立時の出資金とすることが可能です。
一般的に国内の子会社でこのような行為は「資金使途違反」とされて次からの借入に支障をきたすため、海外展開資金を子会社へ「転貸」「出資」出来る事を知らない方も多いようです。
海外法人の設立を検討する場合は、一度、海外展開資金の活用を検討しましょう。

・海外展開資金活用のタイミング

政府系金融機関(主に日本政策金融公庫)では海外展開資金で一定条件を満たせば、基準金利より低い金利で借りることが出来ます。
あらゆる手段を使えば1%以上低くすることも可能です。とくに資金使途が「設備投資

であれば一度相談した方が良いでしょう。
政府系でしたら固定金利ですし長期返済も可能です。
初めての海外展開では、どうしても計画進捗が遅れがちですから、毎月の返済が国内事業の資金繰りに影響しないよう配慮するためにも「長期・固定」が得策と言えます。
こうした「海外展開資金」の低利融資は、海外に出るタイミングが最も活用しやすいです。
後から借入を申し込んでも単に国内の運転資金と捉えることも出来るので、低金利が適用されないかもしれません。

・5000万円を1%安く借りた場合のメリット

よくあるパターンですが、借入金利が平均2.5%の会社の場合、こうした国の支援策である低利融資では借入金利が1.5%程度になります。
5年間で支払う利息トータルでいくらの違いになるでしょうか?

 

 

このように「支払金利」が減るメリットも去ることながら、最も大きなメリットは「平均金利が下がる」ことにあります。
平均金利が下がれば、その後の金利水準も下げることが可能となり、その会社の借入金全体の支払金利を下げる効果があるのです。

また最近の報道で、政府系金融機関がメガバンクよりも低金利で貸し出しを行なっていることが「民業圧迫」として報じられていましたが、こうした「低利融資制度」は誰でも受けられる訳ではなく「海外展開」をはじめとした、国が支援する「取組み」に該当する企業だけが利用できる制度ですので、タイミングを逃さずに活用される事をお勧めします。

 

 

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上地 弘恭

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