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海外ビジネス コラム

市場動向 2012年07月10日

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15歳未満が30%! いま世界で最も魅力のあるインド市場

安宗 哲也(株式会社イノセス)

近年、インドビジネスへの投資がより注目されています。
しかしながら、インドはまだ日系企業の進出が少なく、また物理的にも文化的にも日本から遠いため、情報が少ないのが現状です。
インドにかかわる仕事をしているときに、「インドは何が魅力ですか?」という質問をよく受けます。そこで、インドの魅力について少しお話ししたいと思います。

まず、1つ目は12億の人口です。
中国に次いで世界第二位の人口を抱えています。
そして15歳未満の比率が30%以上で、年平均の人口増加率が1.9%となっています。
中長期的に若い世代が増えて消費を牽引していくことで、市場は今後も継続的に成長が続きます。
また、若い世代が多いということは継続的に労働力が増加することも意味しています。
インドネシアやフィリピンも人口動態を見ると若年人口が多いですが、規模という点ではインドの魅力が優っています。

出所:総務省 統計局 世界の統計2011

2つ目は中間所得層の台頭です。
以前のインドは貧富の差が激しく、高所得者と低所得者で極端に市場が異なっていました。
最近はインド経済の成長とともに中間所得層が台頭しています。
現在、年収34~170万ルピー(約50~250万円)の世帯が約3,100万あり、1億6千万人がこの中に含まれていると言われています。
この層は消費意欲が高く、インドにおける自動車のうち49%はこの層が保有しています。
他にも電子レンジ、エアコン、クレジットカードなどの保有率が高く、強い購買力を持っています。
5年後にはこの層が2億7千万人にまで増加すると見込まれており、多くの企業がこの層をターゲットとして商品開発を競っています。
中間所得層が継続的に増加すると見込まれており、潜在的な需要が大きいことはインド市場の魅力になっています。

 

インフラ整備が遅れていることや、複雑な法制度・税制、ビジネス慣習や文化の違いなど課題が多いのも事実ですが、マクロ的な視点ではインド市場は大きな魅力を持っていることは間違いないです。
欧米系や韓国企業などは虎視眈々とインドの市場を狙い続けていますし、日系企業の進出も加速しています。
一度、インドという巨大なマーケットに目を向けてみてはいかがでしょうか。いろいろな可能性が見えてくると思います。

 

このコラムの著者

安宗 哲也

安宗 哲也

(株式会社イノセス)

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