海外進出事例集

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製造業

展示会が海外への知名度UPのカギ! 広島から世界へ金型技術を発信!

松本金型株式会社

2017年4月20日

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事業概要紹介

金型は、自動車・家電・雑貨などの製品によって、それぞれに独自の技術ノウハウがあります。その中で、弊社は主に自動車で使用されるプラスチック部品の金型を40年に渡り製造してきました。しかし、リーマンショック時の受注数の減少を機に、自社製品の作成を考案。「痛くない耳かき」の開発に取り組み、「みみごこち」を開発し販売を行っており、この「みみごこち」は120万本を超えるのヒットを飛ばす商品となりました。現在は素材のタイプやデザインを変え、様々なラインナップを揃えております。商品開発事業ではその他、削った爪がこぼれない「魔法のつめけずり」シリーズや、「舌ブラシ」「魔法ミガキくるりん」という歯ブラシなど、自社の技術を使った製品を開発しています。

現在、海外展開については、これらの商材をアジアのドラッグストアに卸しての販売が1つ。もう1つはドイツの企業との共同開発による爪切りの製造販売を行っています。

進出理由とその背景

商品開発後、BtoC向けの商材を初めて販売していくということで、まずは日本での卸先開拓に奮闘していました。まずは広島県内、そして首都圏と販路を広げてきました。その中で、とある展示会で弊社の商材の海外展開の可能性を日本のバイヤーの方に見出していただき、現地で卸せることになりました。また、そういった人脈を介して、ドイツでのビジネスにも繋がりました。

進出までにやったこと、苦労したこと

最初は海外進出に限らず、小売り向けの雑貨商品を売っていた会社というわけではありませんでした。そのため、商品が出来上がった後、まずは国内開拓の伝手をつくるまでに非常に苦労しました。個別にアプローチをしたり、県や産業団体が主催する販売マーケティングセミナーなども参加しました。その企画で東京の「ギフトショー」などの国内の展示会に出る機会があり、最初はうまく販路に繋がりませんでした。しかし、展示会を通して人脈ができました。その中で、アジア展開の販路の話をいただき、日本の小売店の海外店舗での取り扱いをしていただけることになったのです。

またドイツのゾーリンゲン(刃物の産地)で有名な地区にあるボディケアメーカーで世界的な企業をのことを知っていらっしゃるバイヤーの方からの紹介で、弊社が独自開発した爪削りを気にいっていただき、そのメーカーの商品を一緒に開発したいというお話もいただいております。

海外展開成功のためのアドバイス

前述の話のように、知名度をあげていく上で展示会は有効でした。国内の展示会であっても、海外販路の伝手を持っているバイヤーの方に興味を持ってもらえるチャンスがあるからです。1社ずつ自社でアポをとると、1件のアポで1社にしか営業できませんが、展示会であればたくさんのバイヤーさんがきます。地方企業である当社にとってはとてもメリットでした。その場ですぐに結果にならなくても、そういった販路を持った方の人脈ができていき、それを大事にしていけばチャンスが舞い込みます。

また、「販売実績」の重要性を感じました。広島で売れた後、東京に商品をもっていった時も、海外にもっていった際も、「日本で売れているものなのか?」と販売実績を聞かれました。「これは売れている商品なんだ」ということがバイヤーの心をつかむんだと思いました。

今後の展開

国内の販路を拡げる事で、弊社→商社(問屋)の形で全国の小売り店(ドラックストアー・ホームセンター・GMS・SM・バラエティー・専門店・EC店)に商品供給が増え、商社(問屋)様からさらに海外ルートに出るケースも出てきました。こういった販路をもっと増やし、その他の国にも展開していきたいと思います。また、ドイツの話のように、弊社の金型の技術を海外の企業に提供できるようなチャンスにもチャレンジしていきたいと思います。

企業名松本金型株式会社
業種・業態製造業
進出国
事業内容

■プラスチック金型(射出成型用金型)設計・製作、
■自社商品 開発・製造・販売

法人設立年1976年9月
海外進出時期2015年
日本法人所在地広島県東広島市志和町冠283番地
代表者松本 文治
資本金10,000千円
電話番号082-433-6838
URLhttp://www.matsumoto-kanagata.net
依頼したサポート内容

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