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- カンボジアの海外進出事例集
- 日本式のウォシュレットを展開するハッピートイレット社のアジア進出事例
海外ビジネスの概要
「トウキョウ スッキリ」という電源不用のウォシュレットをタイで販売してきており、2014年から日本への逆輸入や、来日外国人向けの販売を行っています。
【製品の特徴】
1) 電源不要
電気を使わない水圧式なので、電気工事不要です。電気工事が行えない山間や地方、災害に合われた被災地でもご使用頂けます。
2) 簡単設置
どんな便器にもドライバーとスパナ(24mm)で簡単設営を実現しました。業者に連絡して設置してもらう手間がかかりません。
3) 抗菌素材を使用
便座、蓋、ノズル全てのパーツに抗菌樹脂を使用。継続的に細菌の繁殖を防ぎます。
衛生状態が良くない状況でも安心してご使用頂けます。
4) 簡単操作を実現
操作はつまみを回すだけの簡単操作を実現しました。通常のボタンが多数あり、分かり辛い操作と違いシニアの方でも簡単にご使用頂けます。
進出理由と背景
グローバル化が急速に進む現代。海外へ渡航する日本の人や、海外から日本にやって来る外国の人も急速に増えています。そのような時代において、人間なら誰しも共通する悩みとしてトイレ問題が挙げられます。ウォシュレット付きのトイレは日本では当たり前ですが、海外では、ほとんど普及していません。特に東南アジア圏では有名な観光地でも日本人から見たら不衛生・汚いと感じるトイレが多いのが現状です。
タイのトイレの使い方は
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1. 穴を後ろにして跨いで座る
2. 終わった後は、自分の手(左手)を使って、水桶の水でお尻を洗う
3. 最後は、手桶の水で便器内を流す
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というもので自分の手を使ってお尻を洗うことは日本人には抵抗が強い状況でした。
代表の成田もそう感じている一人で、日本からシャワー式トイレを持ち込んで使用していました。
しかしタイは電圧が安定していなかったため、どのメーカーのモノもよく壊れ、そのため半年ごとに日本から調達しなければならず周囲の日本人仲間からも同じような不満が多く聞かれました。また、タイのトイレ環境はシャワーとトイレが同じスペースに設けられていることが多く、電圧も日本の倍以上の 220 ボルト。便器に水がかかれば、部品が動かなくなるどころか漏電や感電の危険性もありウォシュレットを使うことは危険を伴います。電気を使わないウォシュレット付きトイレを作れないものか・・・?そんな想いから私たちはこのウォシュレットを開発しました。
進出までにやったこと・苦労したこと
06年から1年半の月日をかけて、専門家の協力を得ながら非電圧式の型を考案するまでにこぎつけました。しかし、ノズルの細かい部品が多く、大手工場に金型製作を依頼しても難しいと断られる。ようやく 4 カ所目で協力工場を見つけ、試作品ができるまで 1 年を費やします。何度もテストを重ねた後に商品化したにも関わらず、部品に不備が見つかり、回収を余儀なくされる苦い経験も味わいました。
懸命に改良に取り組んだ結果、部品はどんどんシンプルになり、使用環境に合った電気を使わないウォシュレットが完成しました。それがタイで 2 万台の売上を誇る“トウキョウ スッキリ”。電源を入れられないため温水は出せません。しかし、熱帯地域なので問題にはなりませんでした。故障の激減と、日本製品に対する信頼の高さもあり、売上は前年度の 2 倍で推移しました。
現在、海外ではベトナムやカンボジア、フィリピン、シンガポールはすでに代理店を経由して販売していますし、インドやインドネシア、アメリカやフランスからの引き合いもあります。フランスは女性用のビデがある国ですが、このシャワー式トイレがあれば、ビデとトイレの2つを置く必要がなくなるというのです。タイのホテルなどからの受注も増えてきました。簡単に導入可能ですし、シャワー式トイレがあれば日本人の集客にも有利になりますから。
今後の展開
2014年7月からは、株式会社ミスターフュージョン社を日本総代理店として、eco-showerlet(エコシャワレット)を日本国内でも販売しだしました。また、「取り付け・持ち運びが簡単な“トウキョウスッキリ”を、訪日外国人客へのお土産として売り出すのはどうだろう」ということでアダプター付きのため、国が違ってもさまざまな便器に対応できる特性を生かした販売方法を考えました。小売店のほか、自社ホームページ上で販売し、検索結果からサイトに訪問してもらう手法を駆使した販売手法を試みる方針です。一方で、まず外国に在住する日本人に無料で提供し、そこから知り合いの輪を通じて広めてもらう“アナログ的”な手法にも取り組む予定です。
日本生まれの機能”が詰まったこの製品が、世界のスタンダードになれば日本では当たり前の文化が世界へ与える影響は大きいです。昨今の海外での日本ブームにおいて、日本の商品は信頼、安心の商品として世界中で知られています。日本のいいもの、日本人が作った最良の物をもっと海外に広げていくという役目をになっていく所存です。
企業名 | Happy Toilet company Limited (ハッピートイレット株式会社) |
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業種・業態 | 製造業 |
進出国 | |
事業内容 | ウォシュレットの企画製造販 |
法人設立年 | 2008 年10月14日 |
海外進出時期 | 2008 年10月14日 |
日本法人所在地 | 日本国内販売総代理店(株式会社ミスターフュージョン社:東京都港区浜松町一丁目9番10号 DaiwaA浜松町ビル9階) |
海外所在地 | 1055/783 State Tower 35Fl.,Silom Rd. Bangkok10500, Thailand |
代表者 | 代表取締役社長 成田 博明 |
資本金 | 20,000,000-Baht |
電話番号 | +66-81-755-0816 |
URL | http://www.happytoilet.co.th/ |
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