商習慣 2014年02月27日
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【ベトナムの真実(2)】ベトナムで想う”グローバル人財”
日本では、“グローバル人財”の育成の議論が盛んです。企業内でも、大学でもこの議論で持ちきりです。日本らしく、定義やスコープや目的があまり明確でないまま色々な議論がなされている印象もあります。ある大学で相談されたのは、“グローバル女性リーダー”の育成でしたが、『女性×グローバル×リーダー』ですから、なかなかに複雑なテーマです。
実際にベトナムで活動している色々な日本人(男性vs女性/駐在vs現地化/大手企業vs中堅vs中小企業/経営者vs管理者vs従業員/工場vs販社・サービスオフィス/シニア層vs若年層/奥様がベトナム人vsそうではない・・・)や、ベトナムでガンガン活動している韓国人や台湾人、シンガポール人等のアジア人を見ていて、“アジア流のグローバル人財”と言っても本当に千差万別だと思います。でも、現地で通用している(付加価値を出している)人の共通項はあるなと想うのです。
ベトナム現地で付加価値を出せる(≠赴任期間を大過なく過ごす)グローバル人財の共通項は、①その人のビジネスパーソンとしての言動や思考がベトナムでも競争力を有していること、②日本から視座そのものを海外に移せてモノを見て考えられること、③その人個人として、異文化や日々の“あたり前”の違い、色々な意味での多様性を受け入れられる生活力・精神力を有していること、の3つではないかと感じています。
ベトナム人は、日本で想像する以上に組織的な“思考・行動・あたり前”を持ち合わせていません。会社という組織の中でも個が全面に出てきます。その会社の日本でのブランドや規模、その人の肩書きなどの前に、まずは個として“値踏み”されるような傾向を感じます。この人はすごい・尊敬できる/一緒に働いたら勉強になる・自分のためになる、と思うとかなり前向きに働いてくれます。でも、たとえ肩書きが現地法人の社長でも、部長でも、工場長でも、『なんか違う/駄目』と思うと見事なまでに生産性が落ちる場合があるようです。特に女性はこの傾向が強いのですが、ベトナムでは女性社員が働いてくれないと動かない会社が殆どです。社長でも、CFOでも、マネジャーでも、重要な会議に出てきて発言するのは殆どが女性、という国です。日本でマネジメント経験がない方が、日本国内の論理に基づいたローテーションでベトナムに来て、マネジャーになって、値踏みされて、組織がますます機能しなくなる・・・というような事例も散見されます。
続きは次回、ヘンカップライ!(ベトナム語で“See you again”の意味)
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