商習慣 2014年05月01日
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【ベトナムの真実(4)】日越での”当り前”の違い
ベトナムでは、日本とは違う日々の“当たり前”にぶつかり、イライラやストレス、失望感が蓄積していきます。それはビジネス上でも、日常生活でも起こります。相当な精神力や生活力を持っている方でも、「月に一度ぐらい、心がドス~ンと下に落ちてしまうことがあって。。。」という話をされるのです。
ビジネス上でぶつかる日越の“当たり前”の違い。すぐに思いつくところでは、時間/約束・ルール/秘密に関する“当たり前”の違いが、日本の誇るグローバル人材たちにかなり激しいストレスを与えてくれます。
まずは、時間。そもそも、「時間は有限なもので、非常に貴重なものだ」「時間は守る&守られるべきものだ」という“当たり前”が、ベトナムにはないようです。当然ながら、時間単価の概念や、「上司は時間単価も高く、同じ1時間でも貴重さが違う」といったことも理解されません。モノや技術など目に見えるものは貴重品ですが、「時間は皆に平等に、無限にあるもの」なのです。確かに、激しいスコールが降ればバイク主体の移動手段は停滞し、“当たり前”に約束の時間に間に合わなくなりますし。。。
次に、約束/ルール。ベトナムの大都市に来て一度タクシーに乗れば、この国でのルールや約束事の位置付けの低さに唖然とするはずです。我先に交差点に突っ込むバイクや車。路上を走っているバイク。逆走してUターンをする車。。。ベトナムを歩く日本人にとって一番怖いのが、信号のある交差点で信号を無視していくバイクや、横道から急に歩道に飛び出してくるバイクです。“ルールや約束は守られるという前提での日本人の安心感”を粉々にしてくれます。日々の仕事の中でも同じで、信頼しているベトナム人スタッフに、“当たり前”のようにルールや約束を破られて、心が落ちていくことも多いのです。しかも、彼ら/彼女らは、「できません」「わかりません」「ごめんなさい」と言ってくれないので、更に深く心が落ちていく瞬間があります。
最後に、秘密。ベトナムは本当に開放的な国です。給与や上司のフィードバック、顧客の情報、契約内容等、日本とは違ってすぐにオープンになります。せっかくマネジャーに育てようと良い評価をして給与やボーナスを上げても、他のスタッフにそれを教えてしまって職場の不協和につながり、その本人がとっとと転職・・・みたいな笑えない話が沢山あります。我々がベトナムの会社にヒアリングに行くと、取引先の条件や契約などの最重要機密も簡単に教えてくれて、こっちが逆にビックリしてしまうことも多いです。M&A情報なんかもすぐに公知の事実化していってしまう程です。
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