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海外ビジネス コラム

生活・文化 2014年07月25日

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タイ進出の製造業の方必見!「海外工場・現場の悩み」④

三竿 郁夫(JI Solution)

海外工場・現地法人に赴任した社長・工場長・管理職には、多くの悩みがある。このコラムではそれを1つずつ挙げていき、その解決法を経験に基づいて示していきたいと思う。

ライフラインは万全か?

304団地の看板に「安定した水と電力の供給」と書いてある。当然のことと思われることが、ことさらに記述されているのは、これまで、それだけ問題を起こしてきたことの証しである。最近は、工業団地であれば、電力事情はかなり改善され、停電の頻度は減ってきたが、それでもいろんな理由で問題が発生する。「落雷」「トラックが電柱にぶつかった」等のトラブルへの緊急アクションは、欠かせない。被害を最小限にとどめる為に、最低限のバックアップ電源等の用意も考える必要がある。

本社・事業部からの指令を「絶対」にしない

本社・事業部からの指示にもいろいろあって、納得のいくものと納得のいかないものがある。理不尽な指令に対しては、出張をしてでも、きちっと話し合い納得することが必要であり、納得できないものは、拒絶する勇気も重要である。Yesマンになることが、会社全体のためにならないこともあるし、従業員に過酷な仕事を強いることになることもある。

お客様訪問・監査への対応は事前の準備が肝心

監査での対応が悪いと後でその後始末に苦労しなければいけない。事前にできるだけの情報をあつめ、資料の準備を怠らないこと。お客様の印象をよくするための細かい努力をすること。たとえば、監査の前にその人の嗜好を理解し、前日に食事とかゴルフとかを計画し、なごやかの雰囲気をつくること等。当日は、お客様のペースにあわせ、質問・資料要求に対し、正確に迅速に対処すること。

お客様からのクレームには誠意で応える

最近は、「コールセンター」を用意している会社もあるが、現地の営業や工場の品管に直接電話でクレームが来る場合も多い。対応するべきスタッフの「誠意」がもっとも重要で、緊急連絡網と手順を決めておくことは、必須である。

毎日現場で起こるトラブルもOJTのチャンスになる

現場で管理していると毎日のようにハプニングが起こる。それも、何故か、休日の前とか、期末の最も重要なときによく起こるものである。そのハプニングに対して、自分で抱え込んだり、叱り付けたりしてはいけない。自ら先頭に立って、関係者を集め、火消しのためにチームワーク良く解決していくことの積み重ねが、一つのOJTとしての教育にもつながるし、社内の信頼関係を築いていけるチャンスともなる。とにかく、地道にこなしていく忍耐が必要である。

このコラムの著者

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三竿 郁夫

(JI Solution)

専門分野:<タイ進出支援>

JI Solution Japan 社長, ワクコンサルティング(株)エグゼクティブアドバイザー

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