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海外ビジネス コラム

生活・文化 2014年07月31日

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時代に取り残されないために、経営者は「ボーングローバルな視点」を持て!

大久保 秀夫(株式会社フォーバル)

日本の企業は海外に出ないと未来がない

これからの日本の経営者に必要なのは、「ボーングローバルな視点」を持つことです。

まず、日本は人口がどんどん減っていきます。55年には9000万人を切ってくるとのことです。寿命が飛躍的に伸びない限り、確実にそうなっていくでしょう。だからこそ、前政権も現政権も子供をどう増やすかと言うことに頭を悩ませているわけです。しかし、それは難しいと思います。それは次に挙げる2点が重なっているからです。まず、女性が社会進出をしたということ、そして核家族化です。女性が家に入るという割合は確実に減っていきますし、核家族化しておじいちゃん・おばあちゃんに子供の面倒が見てもらえないということでは、子供は作りにくいです。ベトナムやカンボジアは子供をどんどん産みます。それでも、複数世代が一緒に住んでいるので、平気で育てられるし、女性も働きつづけることができます。そして、消費を引っ張るのは子供です。おむつもしかり、洋服もしかり、必要なものが際限なく出てきます。子供は、駄々をこねてストライキをし、親からお金を無心する天才ですから(笑)。
このような点から、円安円高に関わらず、市場を求めるために海外に出ないと未来はありません。「ヘッドクオーターは日本でいい。製造はアジアで、販売は世界で」そうした世界になっていくはずです。

「何をやるか」ではなく、「誰とやるか」が重要になる

だからこそ、ボーングローバルという視点が必要だと考えています。日本で成功したから海外に出ようというのが私らの時代でした。今の若い子は、最初から海外に会社を作ってしまいます。生まれながらにしてグローバルな視点を持っている人が増えているのです。経営者達はその考え方を持っておくことが必要です。

そうした視点に立てば、何でも自分達でやろうとするのではなく、ビジネス・マッチングで海外ビジネスを拡げていこうという考え方が持てるはずです。ASEAN各国にも優秀な現地人経営者がたくさんいます。そういう人たちと組んでいかないと未来はありません。現地の方々を労働力としてみるのではなく、対等な経営者としてみていくことが大切です。それぞれの国で、自分と一緒に仕事ができるパートナーができれば、ますますリスクヘッジがしていけます。誰と組んだら成功するかという視点を持って、スタートを切っていく。そういう若い視点が経営者に必要なのではないかと思います。

今の若い人達は、本当に海外に目を向ける人が多いのです。例えば、日本では、フォーバルに東大クラスの学生が採用試験に押し寄せるということは起きません。ところがカンボジアの事務所では、日本の国公立大学へ国費留学し、修士課程を修了した社員や、カンボジアの東大と言われるプノンペン大学を卒業した社員が多数います。海外ビジネスに目を向けている学生はそれだけ多いのです。そして、企業は人ですから、何をやるのかよりも、そうした優秀な人と一緒にどういう事業をやっていくのかというのが大事になってきます。
彼らの視点に立ち、彼らを活かしながらビジネスを展開していってほしいと思います。

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大久保 秀夫

(株式会社フォーバル)

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